気ままに暮らすためのブログ

大学卒業後デンマークへ。帰ってからは奈良で働きます。簡単じゃないけど、日本でもできるだけマイペースに気楽に生きたいと思っています。考えたことを時々、まとめてみます。

自由でクリエイティブなデンマーク人が生み出した、ユニークなルールのサッカーがおもしろいので紹介します。

 

 

f:id:kikikiron:20170920225706j:plain

 

 

 

大人が昼間の公園で本気で遊ぶようになれば、日本はもっと楽しい国になるんじゃないかと思う。

 

休日ぐらいは大人も恥ずかしがらず、子どもに負けないぐらい、いや、子どもと一緒にでもいいから公園で堂々と遊びを楽しめばいいと思う。通りすがり、公園で遊んでいる大人を見て少し楽しい気分になるのは、きっと僕だけじゃないはずだ。

 

 

昼間大人が思う存分に外で楽しんでいる社会って、想像してみたら、結構いいと思いませんか?

 

そういう社会なら子どもも、大人になるということにもっと希望を持てるんじゃないかと思うんだ。

 

 

 

僕が今年の春に2ヶ月半留学していたデンマークの全寮制の学校では、学校行事でパーティーやスポーツ大会、一泊二日のお泊まり遠足などのイベントが何度かあった。

 

イベントになると先生たちは生徒以上にはしゃぎ、踊り、その時間を全力で楽しむ。

まるで「人生の楽しみ方」の手本を僕たちに見せてくれているかのようだった。

 

そんな学校でスポーツやデンマーク語の授業を担当していたイラクデンマーク人のババクは、見た目は少しいかついけれど、ジョークや普段の言動がかなりおもしろい好人物だ。

飼っている大型犬を学校に連れて来ることもあれば、サッカーの授業で休憩終わりの合図をしても味方チームが集まってこないと、”Ican win by myself”(ひとりでも勝てるよ)と言って15人の相手に一人で向かおうとしたりする。キックベースの授業でピッチャーをしているとき、余裕なふりをしてタバコを吸いながらボールを投げようとして、生徒にホースで水をかけられていたこともある。

 

 

そんな、見た目と性格のギャップを知ったあとなら、彼を見ただけで楽しい気分になってしまう。

そこにいるだけで人を幸せにしてしまう彼のことを、僕は今も尊敬している。

 

 

 

留学中、木曜日に取っていた選択授業のアートクラスに飽きてしまった僕は、タームの後半からクラスを変更して、ババクのスポーツの授業を受けた。

 

毎回違う種目の競技をするそのクラスで一度、ユニークなルールのサッカーをした。それがとってもおもしろかったので、手軽にできるバージョンにアレンジしたものを紹介しよう。

 

得意な人だけが活躍することのないように工夫されたルールで、大人も夢中になれること間違いなしだ。

ぜひ休日にでも友達を誘って公園で楽しんでほしい。

 

 

人数はだいたい8人いればよいが、多ければ多いほど楽しい。

必要な道具はサッカーボールとペットボトル10本、以上だ。

テニスや野球のボールがひとつあればさらにおもしろくできる。

 

これからルール説明しますね。

 

 

 

ルール

 

 

f:id:kikikiron:20170920225709j:plain

 

 

水の入ったペットボトルを10本用意する。

通常のサッカーで言うところの両側のエンドラインに5本ずつ等間隔でペットボトルを並べる(ゴールは使わない)。

 

できるだけ力のバランスが合うように2チームに分かれる。

 

基本的なルールはフットサルと同じだが、ゴールの代わりにペットボトルが標的になる。

 

各チームの選手は相手コートのペットボトルを、サッカーボールを蹴って当てて倒していく。

相手チームのペットボトルを倒した選手は、倒したペットボトルを自陣のエンドラインに手で運ぶ。つまり、相手チームのを倒せば倒すほど自分達の陣地のペットボトルは増えていく。

 

ペットボトルをひとつ倒した時点でボールは一旦相手チームにわたる。つまり、一回の攻撃で二つ以上のペットボトルを倒すことは基本的にはできない。たまたま一回のシュートで2本以上倒れた場合は例外だ。

 

ゴールがないのでキーパーはなく、誰でも自陣のペットボトルに張り付いて、敵に当てられないように守ることができる。

 

 

またペットボトルの並ぶエンドラインの外にボールが出ても相手チームにボールが渡ることはない。なので外側からペットボトルを狙うこともできる。

 

制限時間内に相手のペットボトルをすべて奪うか、10分後に敵陣より味方陣にペットボトルが多ければ、そのチームの勝ち。

 

 

 

・もっとおもしろくする方法

5分が経過した時点で、負けているチームの一人にテニスボールを渡す。テニスボールは見方同士で自由にパスすることができる。

テニスボールを手に持っている人がサッカーボールを蹴ってペットボトルを倒せば、倒したペットボトルに加えて隣のペットボトルも自陣に運ぶことができる。つまり2ポイント獲得できる。

 

自陣のペットボトルの個数が敵陣よりも多くなれば、テニスボールは相手チームに渡る。

 

 

 

デンマークでは体育館でペットボトルではなくカラーコーンを使ってやっていましたが、日本ではペットボトルに水を入れたもので代用しました。

そのためこのゲームのことを僕は「ペットボトルサッカー」という愛称で呼んでいます。

 

※河川敷や、水道のある公園でやると水をその場で汲めるので楽です。

 

※7人以下でもできますが、人数が少ないとめちゃくちゃ疲れるのでお勧めしません。

 

 

 

 

 

デンマークで福祉を学んだあと日本で働く僕が、日本の福祉施設の労働環境を絶対に改善した方がいいと思う理由。

 

留学の経験を整理したり、今後の生き方を考えるためにあえて仕事を入れず、少し時間をもてあましていた7月とは打って変わって、8月と9月の前半は大学時代からのバイト先であるパソコン教室や奈良の福祉施設でのアルバイトをして、わりと忙しく働いていた。

もっと忙しい人が日本にはたくさんいるんだろうけど、デンマークのゆったりした時間の流れを2か月半経験した僕にとってはかなり忙しく感じられて、心が落ち着けない期間だった。

 

 

通っていた大学のある京都に今も住んでいるので、奈良に通うのは2時間ほどかかり、通勤時間が長いのも疲労になっている。大学時代の友人に2時間以上かけて自宅から通学しているという人がいた(僕も事情があって4回生の3か月間だけそうだった)けど、それが続けられる人って本当にすごいと思う。

 

デンマークから帰国後、福祉の分野で働きながら精神保健福祉士の資格をとるための勉強をするつもりでいた。

運よく、今バイトをしている奈良の施設で正社員を求めていて、秋からでも働けるというので実習も経験させてもらったのだが、職員の長時間労働の様子を見て勉強との両立が不可能だと感じ、面接の際に非常勤での雇用の継続を希望したのが3週間ほど前のことだ。

いろいろあって、結局正社員として働くことになったんだけど。

 

社会福祉の授業で労働環境を習う 

 

デンマークで僕が学んでいた学校(ノーフュンスホイスコーレ)の福祉の授業は、福祉国家であるこの国の社会福祉制度や、介護理論、対人援助職の

コミュニケーション理論などが中心ではあったが、「(福祉の現場の)労働環境」についてもかなり力を入れて授業をしてくれた。

 

デンマークでは、労働者の権利は人権のなかでも大切なもののひとつで、職種別の労働組合が強い力を持っている。

そんなデンマークはヨーロッパのなかでも労働時間が短い国だが、ただ単に長時間労働が少ないだけでなく、働き手がモチベーション高く働けるように、様々な工夫がどの職場にも施されている。ベストのコンディションで働けないと、仕事の効率や質も悪くなること、プライベートのことと仕事の両方を大事にしてこそ仕事がはかどるという考え方が国全体にあるのだ。

 

 

デンマークの労働条件、労働環境については以下の例が参考になるかと)

 

www.facebook.com

 

二つの労働環境

 

 この国では労働環境はハード環境とソフト環境に二分される。

ハード環境は例えば、職場の部屋の作りや内装、心地よさ、安全性、明るさといったもので、ソフト環境は職員同士のチームワークや関係性、リーダーと他の職員の関係や、各職員がプライベートとのバランスをとって働けているかなど人間関係や労働者の内面に関するものだ。

 

以下、授業で扱っていた福祉施設の例を紹介するが、おそらく一般企業でも大きく変わらない。

 

 

職員の中に、ハード環境を向上させる代表者とソフト環境を向上させる代表者が一人ずついて、職種別の労働組合の研修を受けながら職場の環境向上に取りくみようになっている。

 

たとえば、職場環境に関する匿名のアンケート調査を実施し、その結果をリーダーに伝えて環境改善を求める。デンマークには企業別の労働組合はなく、職種別になっている。企業内に労働組合があると労働組合のメンバーが全員、その会社に雇われることになり、雇用者に対して強い働きかけができなくなるという考え方からだ。

 

それぞれの施設の代表者2人は、労総組合での研修に出るために仕事を休むことが認められていて、当然その日分の給料は保障される。職員の仕事の質を向上させるための代表者たちの活動は、雇用者にとっても重要だ。

 

労働組合での研修で代表者2人は、他の施設の代表者たちと情報交換をし、他の会社に比べて自分たちの施設で遅れているところはないかなどを確認し、もしあれば施設のリーダーに報告し、環境改善を促す。

 

他にもどの企業でも行われているのが、MUSと呼ばれる、直属のリーダーが最低年に1回、労働者がプライベートとのバランスを取りながらモチベーション高く働けているか尋ねるミーティング。人間関係がフラットなデンマークではこういう場で社員は上司に本音で話すことができるんだろうけど、上下関係の強い日本の職場では難しいかもしれない。

 

介護職(ペタゴー)を目指す人たちのための大学 では、労働組合の職員が、労働環境を向上させるための仕組みや、介護の現場で働く際に自分の心身を大切にすることが重要であることなどを話しに来るらしい。それだけ、国民が安心して生きるために重要な、福祉職の職員がデンマークでは大切にされている。

 

日本の状況

 

さてさて、そんなことを授業で聞いて、労働環境を向上させるシステムがデンマークで整っていることにおどろいた僕が日本に帰ってきて福祉施設で働いたり、介護職員初任者研修という以前のヘルパー2級にあたる講座を受けていて他の施設の人の話を聞いていて感じるのは、

 

・労働時間が長くスタッフが疲弊していること

・人手が足りず、雑務に追われていて利用者とゆっくり関わることができないこと

・上司がさらに忙しく、若手職員が利用者との関わり方や悩みについて相談できる状況ではないこと

などだった。

 

 

初任者研修では、「忙しい時こそ丁寧に利用者と関わること、日々のコミュニケ―ションを大切にすること」が強調されるけれど、実際忙しすぎてそんな余裕がない現状があるようだ。

 

僕が働いている職場はまだかなりマシな方で、スタッフやボランティアの数が結構多くて悩みや関わり方を先輩スタッフに相談することもある程度はできるが、

施設によっては利用者の5分の1くらいの数の職員で回しているところもあるようだ。

 

 

普通に考えて、一人の利用者のニーズをしっかりくみ取って余裕をもって関わっていくためには、利用者1 対 介助者1 の割合が理想ではないかと思う。

家族介護や、子育てのことを考えてほしい。家で一人で複数人の子どもを育てるのは大変だし(それをやってるお母さんはたくさんいるけれど、大変なのは事実だろう)、1人で4人のおじいちゃんおばあちゃんの介護をするのは不可能ではないか。

 

デンマークの重度重複障がい者の入居施設では、夜勤固定のスタッフも含めれば利用者の倍の専門スタッフが雇用されていた(利用者46名の施設で100人以上の職員。ちなみにデンマークの障害者、高齢介護施設はすべて公立で、人権費は全て税金から出る)。


僕が留学してわりとすぐに見学に行った、利用者12名で職員7人の障害児幼稚園。そこで理学療法士として働く方は、今の課題として、子どもと余裕をもって関われていないことを挙げ、きちんと関わるためには1対1で対応しないといけないということを言っていた。

 

実際税金も高くなく、福祉国家ではない日本でそれを実現するのは不可能だろうが、

せめて職員1対利用者2くらいの割合を実現するべきだと思う。

 

そうしないと高齢者介護であれ障害者福祉であれ、利用者にとって満足いくケアなどできないと思うし、職員のバーンアウトもなくならない。

ただでさえ給料の低い仕事で心理的・体力的な負担も多く、悩みを相談できる機会や場がないとなると辞めない方が不思議なくらいだ。

 

 

 

日本政府は一刻も早く、介護職員の待遇改善のために手を打った方がいい。

保育士、教員の労働環境が注目されていてそれも本当に大事だが、障害者福祉、高齢者福祉も同様だ。

 

 

 

 

 

携帯、スマホを契約しない生活を4ヶ月続けてみた

http://www.365simple.net/
www.365simple.net


最近『365日のシンプルライフ』という、フィンランドの20代の男性が家にあるものをすべて倉庫に預け、必要なものを毎日ひとつずつ取り戻していくという映画を見た。


そのなかで彼は、携帯、スマホをプライベートでは使わない生活をしているんだけど、
自分もそれに似た生活を4ヶ月以上続けているので、ちょっとそのことについて書いてみたい。


僕は今スマホを持っていて、それを使って今このブログを書いている(パソコンは寿命が来たようでデスクトップが荒れるので)。

だけど今年の4月からスマホを解約して、今は本体だけ持っていて契約はしていない状態だ。
だから電話番号はない。


その状態でデンマークに行き、6月末に日本に帰ってからも契約せずにいる。



契約していないスマホを持つメリット

1契約しなくても使える

契約していないけれど以前使っていたスマホを普通に使っている。ネット環境付きのアパート(それでも月4万)を借りているので家ではWi-Fiに接続してGmailFacebookTwitterなど、あらゆるアプリを使えるし、外出先でも駅やバス停、セブンイレブンなどWi-Fiのあるところでは人と連絡をとったり調べものをするのにも使える。

Googleマップはあらかじめ調べておけば、Wi-Fiないところでも自分のいる地点は表示してくれる(機種によるかも)ので、これも不自由なく使える。


僕のスマホはファーウェイの安い機種だがカメラの画質がなかなかいいので、カメラもよく使う。


2ちょっとした非日常感

とはいっても電話は使えないので、電話はよく家の近くの公衆電話を使う。中学のときに携帯を持って以来、なかなか使わなかったので少しテンションが上がる。

家の近くの公衆電話は使う人が少ないために最初蜘蛛の巣が張っていた。

あと、住所がわかっているけれどメールアドレスを知らない人には、葉書を出すこともある。丁寧に時間を使って書くのもなかなか楽しい。


3電車やバスでスマホを触る時間が減る

たぶんこれが一番のメリット。
ネットに繋がってないのでSNSなどにアクセスできない。だから窓から外を眺めたり、本を読んだり、考え事をしたり、ぼーっとしたりする。ぼーっとする時間も案外楽しい。


デメリット

1仕事を始めたら厳しい?
今僕はバイト生活で、これでも問題ないんだけど、正社員になったらたぶんいつでも電話を受けられるようにしないとダメだろう。
僕はこれから月2000円の携帯を契約するつもりだ。スマホは新しく契約しなくてもいいと思っている。



2家にWi-Fiがないときつい
本来Wi-Fiの契約にもそもそもお金がいるので、僕のように元々ネット環境のある家じゃないと、Wi-Fi契約料金がかかってスマホ料金を上回ることもあるだろう。


3相手からの電話を受けられない
ガス会社やクレジットカード会社から、緊急連絡先の親元に電話がかかってくることがあった。そういうときに親や会社に迷惑がかかってしまっているというのはある。

幸いうちの親はそういうのには寛容だから軽く注意されるだけだが、「いちいちこっちにかかって来るのめんどくさいから早く契約しろ」と言われたら従うしかない。


ざっとこんな感じです。


個人的には全然困ることはないし、月々の支払いなしで済むのでできれば携帯もスマホも契約しない生活を続けたいとさえ思っています。

デンマークから日本に帰って感じた窮屈さと、留学して楽になったこと。

 

4月から6月末までデンマークのフォルケホイスコーレ(略称フォルケ。全寮制の大人のための学校。気になる人は下の記事をどうぞ。)に留学して、戻ってきてから1か月と少しがたった。

epmk.net

 

 

戻ってきてからしばらくは留学で学んだことの整理や仕事探しに時間を使ったり、今後の人生のことを考えたり、いろんな人と会って話をしたりしていた。

 

最近就職が決まりつつあって、その職場でのアルバイトがはじまってからまた気分が変わってきて、少し心に留めたいことがあるので書いてみる。

 

先にざっくり内容を言うと、

デンマークから日本へ帰った今、しんどさを感じてるけど、留学で感じたことを日本でのこれからの人生にも生かしていきたいなあと思っている。」そんな話です。

 

なんかつまらなさそうやな…

 

まあ気取らずに適当に書いてみます笑

 

デンマークの雰囲気

 

 

デンマークは本当に人に対して寛容でおおらかな人が多かった。(人に対してって書いたのは自分にも他人にもおおらかって意味です。制度や環境に不満があるとすぐに意見を出して変えていこうとする)

 

以前南欧を旅行していたときは、電車でぶつかってしまって舌打ちされたり、出航ギリギリに港について怒られたりしたこともあったけど、そういうことがデンマークでは2か月半の滞在中一度もなかった。

 

留学生であり外国人の僕に対して寛容なだけじゃなく、デンマーク人同士でも同じだ。

例えば電車に大型犬を連れて乗ってきたデンマーク人の若い女性に対して周りに文句を言っている人はいなかった。そもそも皆結構自由で、博物館の庭に生えていたアスパラガスを、フォルケの先生が勝手にちぎって食べていた。

 

「『ここではこれができる』というのはあるけど、『それはしていはいけない』というルールはこの国にはないんだよ」僕にも食べるように勧めながら、その先生は言っていた。

 

やたらと長く太いそのアスパラガスは生で食べても全然おいしくなかった。

 

学校でパーティーがあれば体育館や外で酒を大量に飲んで散らかし、こぼしまくる。でもあとで掃除さえすれば何も問題ない。そういう感覚だ。

 

 

デンマークの人口密度は日本の3分の1程度。街にいても人は多すぎないし、労働時間を厳しく国が規制していて国民全体が働きすぎることなくのんびり余暇を過ごしているから、そこにいれば自然とリラックスできる。

 

そんな国で約2か月半を過ごした。

 

留学が終わるころ、フォルケで仲良くしていたデンマーク人女性に心配された。「デンマークのフォルケホイスコーレに留学したあとで自分の国に戻ったら適応できないということがよくあるの。特に日本は働きすぎる国だから心配。うまくやってね。」

 

その言葉に僕は、

「自分は今デンマーク人並みに自由なマインドを持っているけど、表面上は日本人に合わせていけるから、大丈夫」

たしかそんなふうに返事をしていた。

 拙い英語やから伝わったかどうかはわからないけど。

 

 

 

 

・帰国して感じた苦しさ

だけど、帰ってからしばらくはやっぱりしんどかった。

 

デンマークは6月でも寒い日には上着がを着る人もいるほど。夏も暑い日は少なく快適だ。

そこから日本(特に僕の住む京都は盆地なので湿度が高くじめじめしている)に帰ってきて単純に外にいるだけで体がしんどいっていうのもあった。

だけどしんどいのは明らかにそれだけじゃなかった。

 

忙しく歩き回る人々、街中にある大量の広告、店に入ると流れているやたらと音量の大きい音楽、お金を使わずにのんびり休める場所が外に少ないこと。

 

情報と刺激が多すぎる…!

 

そして、ほとんどが日本人だから「外ではこうするのが当たり前」、「この状況ではこうすべき」という非言語的なプレッシャーを感じてしまう。

 

僕がそういうのに敏感なのかもしれないけれど、しんどかった。

 

 

経済的なプレッシャーが強かったのもある。

「早く仕事しないと貯金が尽きて生きていけなくなる。」

フォルケは住居も食事も保障してくれたからその心配はなかったんだった。

 

・夏の蒸し暑い気候(京都暮らし)

・情報量の多さ

・非言語的なプレッシャー(同調圧力、義務感)

・経済的な不安

 

帰ってからしばらくこういうことに苦しんだし、今も少し苦しんでます笑

 

 

・留学して感じたこと「もっと気楽に生きていい」

 

一方で、日本にいたって、本当はもっと自由でいいはずなんだとも思う。

 

デンマークは高齢者向けの年金や障害者向けの給付だけでなく、若者向けの社会保障もかなり充実している。大学院まで学費は無料だがほとんどの学生はSUと呼ばれる生活援助金を月8万円ほど支給される。

それに加えて休暇などにアルバイトをして稼ぐから(最低時給約2000円)、学生はかなり優雅な生活を送ることができる。

 

しかも高校を卒業してすぐに大学に行くのが当然というわけでもなく、アルバイト生活を経験してから大学に行ったり、大学を中退してフォルケホイスコーレや別の大学に入り直すこともあって、20代後半までは学生という人が多い。親にお金を出してもらったり、奨学金を借りたりすることなくそういうことができるのだ。

 

僕の友人のデンマーク人(23歳男性)は、ドイツの音大を目指して勉強していたが、かなりリラックスした生活をしていた。

モダンでおしゃれなシェアハウスには絵画や植木、楽器や趣味の本が充実していて、土曜日は近くのロックフェスにふらっと出かけて友人と遅くまで飲んで、日曜日は一日のんびりするなど。

 

生活の余裕がすごいのだ。笑

 

彼はとても性格がおおらかで、当たり前のように自分のしたいことを中心に日々を過ごしていた。

 

経済的な余裕の有無が人のメンタルにあたえる影響は計り知れないと思う。

 

日本にはそんな若者向けの社会保障はないから、こんな優雅な生活は僕には送れないけれど、少なくとも「20代半ばにもなればバリバリ働くのが常識で、自分もそうすべきだ」、なんて固定概念はふっとんだ。

 

したいことをするためにお金が必要だから働く。本当はそれくらいシンプルでいい。

 

もちろん社会のために働きたいって気持ちがあればもっといいんだろうけど、

 

働くのが当たり前で、周りが働いているのに自分が働いていないと不安だから企業に勤めるというのは少し違う気がした。

 

 

 

・日本人でも自由に生きてる人は結構いる

日本は物価のわりに最低時給が高くないから、フリーターとして生きるのは楽じゃないかもしれないけれど、なんだかんだマイペースに生きている人は結構いる。

 

デンマークで出会った日本人は面白い生き方をしている人が多かった。

 

学生と病院勤めを交互に繰り返すような生き方をしている看護師や、10年以上日本の新聞社で働いたあとデンマークに留学に来て、帰国後は転職して全く違う仕事をする予定の男性、結婚後、新婚生活が始まる前に一人で留学に来た女性、高卒後デンマークに来ていろんな人に応援してもらいながらヨーロッパ中を自転車で回っている若者など。

 

大学卒業後バイトをしながら、家族ができるまでは趣味に没頭するという生き方もあっていだろうし、正社員になっても違う仕事をしたくなったら転職するのも別にありだし。

 

 日本で僕の周りの同世代(20代半ば)の人たちを見ていて最近感じるのは、(高学歴の男子は特に)正社員として働かないといけないっていうプレッシャーが強すぎるんじゃないかなってこと。しんどいよね、たぶんそれって。

 

・異文化を知って何が良いのか

海外で暮らしてみることのメリットはいくつもあるだろうけど、そのうちのひとつで僕が大事だなあと感じるのは、

「自分の常識や、無意識的にやっていた習慣やこだわりの中には、

他の国の人から見れば異常なものもあって、その中には、冷静に考えたら自分でもばからしいようなこともたくさんある」って気づくチャンスがあること。

 

 

例えば「長時間でも働くのが美徳」とういう価値観や、週末もパソコンカタカタやってなんか作業したり、本読んで何か学ぼうとしたりする習慣(僕の出身大学だと結構そういう人多い)は、デンマークやアフリカの多くの人たちからすれば結構異常だし、「週末は外で遊びなさい」ってむしろ怒られたりする。

 

 袋を持っていけば済むのに毎回コンビニでビニール袋をもらって捨てるのも、デンマークでは絶対ありえない資源の無駄使いだ。

 

「こうじゃないといけない」「普通はこうするものだ」ってこと、ちゃんと理性で考えたら実は根拠のないものが多い。

無意識的に周りの影響でできていった不必要なこだわりに気づかずに、変えようと思いもしないのってちょっと不自由だ。

 

自分はできれば、働きながらも内面はリラックスして好きに生きられるように、これから日本でも工夫していきたいなと。

 

僕みたいな繊細な性格の人間には、日本で働きながら気ままに自由なマインドで過ごすのって難しそうなんだけど、たまにこのブログに戻って、どうすればそれができるか考えてみようかなと思ってます。

 

 

デンマーク人に聞いた、ちょっと面白い話。

 

 

 

留学中、空いた時間が結構あるので放課後に興味持った人にインタビューしています。

インタビューしてる内容は、あるウェブメディアに載る予定なので、完成したらこのブログでもシェアします。

 

今日はデンマークの精神病関係の職場で働いていた日本人女性にインタビューしていました。天気がいいので外のテーブルで話を聞いていたらデンマーク人が入ってきて、一緒に質問に答えてくれました。

 

その時に彼がデンマーク人の人間観について話してくれたのでちょろっと紹介。

 

デンマーク人は人間の評価の仕方に特徴があると思うよ。人間の価値を図るときに、仕事の能力とか、できるできないで図るのではなく、人間としての価値を見るんだ。つまり、その人が幸せであるかどうかに興味を持つ。

 

だから仕事ができればプライベートはどうでもいいという雇用者は少ないと思う。その人を見たときに、必ずその人の精神状態やプライベートも見えているはず。デンマークの人がみるのは、あなたの仕事ではなく、あなたなんだ」

 

幸せであるかどうかが、その人にとっても、周りの人にとっても一番大事なこと。

 

 

自分にも相手にもしあわせであることを求めているから、この国の幸福度はこんなにも高いんだろうなと。

社会的入院患者の地域移行支援をしている方に取材してきました。

www.career-i-univ.com

 

家族に精神病院に入院する人が多かったことから、

精神科医療の問題に関心を持っていろいろ調べていましたが、

実際に現場で働いている人に話を聞いて発信したいという思いから、

3月に話をきいてきました。

 

その内容が公開されたので、よかったら見てください。

 

 

 

個人的には最後の部分、一般の人に何ができるか尋ねたところの回答が好きです。

 

当事者じゃないとわからないけど、偏見や差別はまだまだ日本にはたくさんあるんだろうな。

わからないものに恐れを抱くのは当然で、もっと正しい情報を多くの人に伝えたいし、たくさんの人で支えあえる仕組みを広げていきたいと思う。

 

デンマークでも、もうすぐ取材する予定です。

書かねば…

 

デンマークに来てからいろいろやることが多かったりして、せっかくブログのタイトルを変えたのに全然更新できてなかった。

 

もう日本時間では5月になっちゃったので、なんでもいいから書いてみます。

 

 

 

パスポートの期限の関係で予定してた便に乗れず、一週間遅れての参加になってしまったが、4/14の夕方にフォルケに到着し、半月と少しが経った。

 

フォルケホイスコーレ(略してフォルケ)というのはデンマーク発祥の成人教育機関で、北欧を中心に広まっていて3カ月から1年ほどのコースがある。私立学校だが、国からの補助があるために日本円で食費、寮費込みで月10万円前後で学べる。

 

全寮制で入試を含めたテストや学位がなく、学生の主体的な学びが求められる場だ。理念や制度についての詳細は、フォルケについて書かれた他の記事を参考にしてほしい。

 

 

 僕はデンマークに70校くらいあると言われるフォルケのうちのひとつ、Nordfyns hø jskole(ノーフュンスホイスコーレ)というところに福祉や教育、民主主義なんかを学びに来ている。Nordfyns hø jskoleは日本人スタッフもいる学校で、現在日本から10人強の人が学びに来ている。20代が多いが、60代、70代の方もいる。日本人以外にももちろんいろんな国の人が来ている。アフリカやヨーロッパの他の国(もちろんデンマーク人も)、中国やネパールからの学生もいる。僕のルームメイトはアルバニア人だ。

 

授業では座学以外に特別支援学校や成人の重度障害者の入居施設などの見学、ピースカンファレンスという、いろんな国の人が集まって社会の問題について話し合ったりするイベントに行ったりしている。(英語がまだまだ話せない僕は難しい話では聞き役に徹している)

 

他のフォルケではどうかわからないけど、ノーフュンスホイスコーレでは休みの日に美術館や釣り、首都のコペンハーゲン観光などに連れて行ってくれるツアーを企画してくれていて、全部参加してたら体が持たないほど充実している。

 

座学の授業も、話し合いが中心なのでいろんなバックグラウンドの学生たちとおもしろい話ができて、日本の学校とは全然違う感じで刺激的だ。

 

 

 なんだろう。生活のことを書き連ねたらきりがないしおもしろくない気がするので、フォルケで学んでいて感じることを少し書いてみよう。

 

 

 

f:id:kikikiron:20170416191719j:plain

 

学校なのに自由

・授業は3時までなので、自由な時間が多い。特にこの時期のデンマークは夜9時くらいまで明るいので、余計にたくさん時間があるように感じる。空いた時間は学校の敷地内にある娯楽スペースや体育館、バスケ、フットサルコートで遊んだり、ジムやプールに言ったりして自由に過ごしている。

 

・たくさん選択肢のある選択授業が週に3コマある。乗馬やサイクリング、アートなど、それぞれの学生が好きなものを選んで楽しんでいる。アートクラスでは音楽に合わせてみんなで大きな紙に殴り書きをしてみたり、前のタームの学生の描いた自画像に絵具でめちゃくちゃに色を塗ったりしている。やってる内容も自由で、先生も一緒に楽しんでいる。

 

フラット

デンマークは山がなく、土地がフラットだと言われている。土地だけでなく、人間関係も相当にフラットだと感じる。先生の学生の距離が近く、一緒に釣りにでかけたり、授業や毎週ある全体のミーティングでも学生は先生に全く遠慮せずに自由に発言している。見学に行った小学校でも放課後先生と子どもが一緒におやつを食べていた。

 

・地方議員に話を聞く機会があったが、政治家と国民の距離が近く、地位の上下という考え方があまりないような感じがする。市民が議会の傍聴席から市長に質問する権利が認められていて、それに必ず回答しないといけないっていうルールがあるらしい。

 

 

人が大きい

デンマーク人は大きい人が多い。女性でも180㎝以上ありそうな人を見かけるのは珍しくないし、男性では2mくらいありそうな人も多い。ランニングしてる人は皆ハンドボールが強そうに見える。

 

ベルクマンの法則 - Wikipedia

 

 

 

 

また、暇を見つけて書きます。