雪のこと
今週末、日曜日に寒波が来るらしい。
10年に一度の寒さとか、沖縄にも雪が降るかもしれないとかって聞くと
「ほんまかなあ」って思うけど、外に出れないから食料を買いだめしておかないといけない、なんて言われると、少しわくわくする。
動きたがりな僕は、風邪でもひかない限り一日中家にこもることはめったにないし、冬に家から出られないって、冬眠みたいでちょっとおもしろい。
そういえば日曜日は久しぶりに会う友人らと鍋をする約束だったなあと思い出して、
本当にその日に集まるかどうかLineで聞いてみると、バスを使えばいいやんって言われて、雪が降ったら雪合戦をしようという話になった。
20歳を過ぎても雪合戦を楽しみにできるのは嬉しい。
子供っぽいって思われても、こういうところは、これからもずっと変わらないで、子どものままでいいんだと思う。
その友達とは高校からの仲だ。
雪合戦って言葉を聞いて、高3のとき、センター試験の前々日ぐらいに高校の中庭に雪が積もったことを思い出した。
僕の出身の大阪では雪は珍しくて、受験間近で授業もなく、自習に来ていた受験生がみんな外に出て雪合戦をしたのが懐かしい。
大きな雪だるまも、たくさん並んでたな。
あれからちょうど5年になるのか。
雪合戦をしようと言ったその友達は、春から青森に行ってなかなか会えなくなるから、明後日は雪がしっかり積もって、でもそんなに寒くならなかったらいいな。
ふわりのこと
背の低い男子高校生が主人公のバスケ漫画、「あひるの空」を浪人の頃から好んで読んでるんだけど、その作者が、普段漫画を描きながら聴いている曲を、たしか40巻ぐらいの巻末に載せてくれた。
あひるソングっていうタイトルでYouTubeにもまとめられてるんだけど、
この中の、ねごとの”ふわりのこと”っていう曲にはまって、去年の暮れからずっと飽きずに聴いている。
最近のきみといえば 生き物や花を育て始めた
他にすることないのと聞けば 大切なことなんだよって言った
歌詞がとても好きで、上に引用した序盤の歌詞なんかすごくいい。
これを聞くたびに、トレンドに流されることなく自分の趣味を大切にしたいなって思う。
優しくてあったくて、冬に聞くのがぴったりな曲なんで、知らない人はぜひ一度聞いてみてください。
寄付の話
流れ的にすごい唐突な感じやけど、最後に、寄付の話。
正月に沖縄の石垣島の図書館で上の本に出会って、若いうちから寄付をすることの大事さを知って(自分は応援したいNPOがあったから、この本を読む前から少額ながら何度か寄付をしてた)、それからいよいよ格差が激しくなってきた日本の経済のことを思うたびに、宗教の献金の話なんかとも絡めて寄付のことをブログにまとめたいなあと感じていました。
(それだけの記事にするとなんとなく押し付けがましくなりそうだったから、
こんなタイトルのブログの最後に、本当に独り言のつもりで書いてます。)
上の本を書いた駒崎さんと同感で、
行政を頼ったり、政治に文句を言っても大して変わらないけど、多くの人がNPOなんかに寄付をするようになれば日本社会ももっとよくなるんじゃないかと僕も思っている。
でも、寄付することのメリットについて書いた本は少ないし、インターネットを見ても、「寄付を集める」方法について書かれたものばっかりだ。
『社会を変えるお金の使い方』にも書かれていることだけど、
自分がお金を出せば、問題意識を持っている分野について、ほんの少しかもしれないけど、より直接的に貢献できる。
スティーブ・ジョブズが貧乏な学生時代から寄付をしていたみたいに、
本当におかしいとおもうことを変えたかったら、自分が経済的に豊かじゃなくても、節約して、少しでも寄付をしたらいいと思う。
寄付の話に関連して必ず思い出すのは、
昨年末に沖縄で聞いた、あるおじいちゃんのお話。
詳しいいきさつは聞けなかったのですが、
小学校の校長先生もしていたそのおじいちゃんは、若い頃に戦争を経験していて、
戦争直後、長野にいて、帰る場所がなかったそうです。
そのときに、偶然出会ったその土地の人が、自分を家に住ませて、一ヶ月間も無償でご飯も食べさせてくれたそうです。
それから70年近く経っても、そのことへの感謝はとても強く心に残っているようで、
その日の晩、初対面の僕に、そのエピソードを涙ながらに語ってくれました。
お酒の影響で、感情が高まっていたのかもしれませんが。
実はその人の息子にあたる人の家に、僕もあわせてちょうど一ヶ月間泊めてもらい、美味しい沖縄の料理を頂いていました。
「なんの縁もない自分のためにあんなにもよくしてくれた」と話してくれた
おじいちゃん自身もきっと、自分が昔してもらったように、若い世代の人のためによくしてあげたことだと思います。
そのおじいちゃんは、なんの縁もない自分、という表現をしていたけど、たとえ血縁はないとしても、きっと出会った時点で若い頃のおじいちゃんと、おじいちゃんを一緒に住まわせた長野の人との間に縁はできていたのだと、僕は思いました。
無縁社会と言われる今の時代、世代を超えて血縁のない人とふれあう機会は少なくなってきているように思います。
だから、おじいちゃんと長野の人のように、直接対面して人助けをするということはなかなかないかもしれない。
でも、例えばたまたま図書館で見つけた本で、苦しい生活を強いられている人々のことを知り、そういった人々を支える団体の存在を知ったとしたら、すでに、彼らとの間にある種の縁が生まれているのかもしれません。
直接的な助けは助けてもらった側も負い目を感じるかもしれないし、特に、同世代に対してはやりにくいです。
一方で寄付ならやりやすいし、少額からでも気軽にできます。
寄付をすることで、間接的に人助けをすることも、労働者人口が減って国の財政がピンチっていうこれからの時代、大事になってくるんじゃないでしょうか…。
もう終わっちゃったけど、
12月は寄付月間だったそうです。
寄付の魅力についても書かれているので、時間と気持ちに余裕のある人は、
一度読んでみてください。
『社会を変えるお金の使い方』も、読み物としてもかなりおもしろいので、おすすめです。