考え事と生活の記録

とりとめのない日々の記録です。

普通の日記(ちびすけ)

 

 

久しぶりに、中学の陸上部の同期ふたりと会って、3人で梅田で飲んでいた。

 

 

 

陸上の大会では一緒に4継(4×100mリレー)を走ったメンバーだ。

ひとり疎遠になってしまったメンバーが欠けてるけど。

 

 

一人は就職して放射線技師として働いていて、

もう一人は理系の大学院に行って研究をしていて、学会発表でしょっちゅう海外に行っているらしい。

どう考えても、休学中の僕が一番ふらふらしている。

 

 

梅田三番街で待ち合わせて、小さな餃子が名物の居酒屋さんに入る。

 

 

ふたりは今も実家暮らしで家が近いのでたまに会っているらしく、以前フェイスブックで家族が大変だったとシビアな近況報告をした僕が元気かどうか、ふたりして心配してくれていたらしい。

 

 

席について、座席の端の餃子のたれの近くに置いてあった大きなマヨネーズのチューブ(マヨネーズと餃子は合うのだろうか…)を見た途端、ひとりが、

「なんでマヨネーズなんか持ってきたん?」と僕に聞いてくる。


「おれマヨネーズ好きやからいっつも持ち歩いてんねん、でかいから重いけど、これくらいないと足りんくてな」と僕がのってあげると、

 

「元気そうやな、安心した」と言ってくれる。

 

大阪風に、僕が元気かどうか確かめてくれるのが嬉しい。

 

 

 

 

僕が通っていた大阪の公立中学校は、社会の縮図といった感じの場所で、卒業してから、高卒でプロ野球に行った奴もいれば、成人したあとで強盗をして捕まって刑務所に入り、実名で報道されちゃった奴もいるようなところだ。

 

 

公園で木登りをして遊ぶような平和な小学校時代を過ごした僕は、たばこや万引きや援交が横行しているその中学校を在学当時は嫌っていたけれど、子供のころから日本(大阪?)にはいろんな家庭環境で育ったいろんな奴がいるってことがわかったのはよかったと思っているし、いじめとかいろいろあって辛かったけど、なんだかんだこうして卒業後もつるめる奴がいるのは嬉しいと思う。

 

 

 

 

 

僕が地方公務員を目指しているという話をすると、

一人が「おれ地方公務員きらいやねん」と言ってくる。地方公務員の怠慢や大阪の生活保護受給者の多さに腹を立てているらしい。

 

 

日本の社会保障のことや、僕の知り合いの地方公務員の話をしたあと、序盤から、自民党がどうとか、民主党がどうとか、右翼とか左翼とか、そういった政治の話に突入していく。

 

 

僕は3人の中では一番偏差値の高い大学に通っているけど、僕の通う大学で政治のことはあまり話題に上らないし、社会のことを彼らみたいに真剣に考えている人がどれだけいるのかわからない。

 

 

 

彼らは僕のことを頭がいいとかって言ってくれるけど、ぶっちゃけ僕は彼らほど政治のことに詳しくないし、関心ももてていないなあと思う。

 

政治とかかわりの深い、興味のある分野についての思想はある程度あるから、それなりに反論したり、意見を言ったりすることはできているけど。

 

 

 

 

今のご時世、大学の価値が問われているけど、偏差値の高い大学に通う人たちに学歴主義の考え方を持つ人が多いのが気になる。

 

実際、就活の採用とかでもいまだに学歴が重視されているから、”いい大学”に入ったら就活で楽できるから、”いい大学”に入ったほうがいいという考え方になるのは仕方ないのかもしれないけど。

 

 

少なくとも、そういう大学に入っている人たちに、「ほかの大学のやつらより自分たちのほうが賢い」なんて思ってほしくないと思う。

 

賢さを比較するのは簡単じゃないけど、大学のブランドに依存してろくに自分の頭で考えないような人より、大学から自立して自分で外部の人間関係を切り開いたりして、肌で触れたことをもとに、自分の頭で考えている人のほうが僕はずっと魅力的に思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「教養っていうのは、いろんな人と話せる力のことを言うんだと思う。」

 

正月に沖縄で、ある人から聞いて深く共感した言葉を思い出す。

 

 

 

たとえ支持する政党が中学の友人と違っていても、社会や宗教のとらえ方が全然違っても、どうしてそう思うのかを互いに話し合えばお互いの考えが理解できるし、納得もできる。

 

 

自分と違う環境で生きてきて、違う思想を持つ相手のことを理解できるようになるために僕は社会や個人のことを学びたいし、知りたいと思う。

 

 

 

臨床心理士を目指していたころ、強く意識していたことだけど、目指すのをやめても、この気持ちを持ち続けていたい。

 

 

 

 

 

昨日、ある人のきつい言葉に内心かなりイライラしちゃったことへの反省も込めて。