気ままに暮らすためのブログ

1992年生まれ。大学で臨床心理学などを学んだ後デンマークに留学し、帰ってからは奈良で働いています。働きすぎず、のんびりゆったり生きたい。

ミャンマーで迫害を受ける民族について

 

「こうへい(僕の名前)、どうして日本ではシリアのニュースやミャンマーの宗教危機に関するニュースがないの?」

おととい、マレーシアの大学で日本語の講師をしている友人からメッセージが届いた。

 

4年前の夏、東南アジアを旅行していたときに知り合ったマレーシア人の彼は、日本のアニメや漫画に詳しい、大の日本好きだ。オタクを自称しているが、日本人のオタクよりも日本文化に関する知識は豊富なんじゃないかと思う。

彼の関心はアニメや漫画だけでなく、日本のドラマ、映画、Jpopとかなり幅広い。

 

 

 

 

旅行中にボボボーボ・ボーボボの話で日本から来た僕らを大爆笑させた彼は、日本語で話をするのがとてもうまくて、情に厚い。過去に彼に出会った日本人の多くがきっと彼のことを好きになっただろう。

 

最近は関西弁にはまっているようで、チャットで僕と関西弁で会話をすることもある。

 

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そんな彼から正月に上に書いたようなメッセージが届いた。

彼からのメッセージはたいてい日本語の微妙なニュアンスや方言についての質問なのだが、今回は違った。

 

 

シリアのことは多少は知ってるけど、ミャンマー?宗教危機?なんの話だ?

 

聞けば、ロヒンギャ族というイスラム教徒の民族がミャンマーで迫害を受けているらしい。

 

「村が燃やされ、男たちがみな殺され、女性はレイプ、老人子供関係なく殺されている。殺したのは仏教徒のお坊さんだ」と彼は言う。

同じイスラム教徒としてとても悲しんでいるようで、ノーベル平和賞をもらったのにこの問題に対処しようとしないアウンサン・スー・チーに憤っていた。

 

 

のちに、お坊さんが子供を燃やしている衝撃的な写真も送られてきた。

 

 

このことは僕にとって二重の意味でショックだった。

今現在、日本からそんなに遠くないアジアの国で想像を絶するような民族迫害が起きていること。

そして、この友人に教えてもらうまで自分がロヒンギャ族という民族の名前さえも、聞いた覚えがなかったということ。

 

自分は普段大学の図書館で新聞を読んでいるし、大学に行かない日はスマホでニュースをチェックしている。

「日本のマスコミの報道は偏ってるから、海外メディアのニュースを読むようにしたほうがいい。」

以前友人が当たり前のように言っていたことの意味を、僕はこのとき初めて、身をもって感じた。

 

だからと言って、日本の新聞が報じないことを嘆いてばかりいても仕方がない。

インターネットがあるんだから、自分で調べてみよう。

そしてどうせならまとめて、ブログで発信してみよう。

 

 

 

ロヒンギャ族について 

 

 ロヒンギャ族ミャンマー西部のラカイン州に多く住み、バングラデシュの公用語ベンガル語方言を話す。政府推計で130万人いるとされるが、仏教徒が多数を占めるミャンマーでは少数のイスラム教徒であり、ミャンマー内ではバングラデシュ移民とみなされて国籍を与えられていない。2012年にラカイン州仏教徒との間で衝突が起き、多くの人が避難して周辺国に船で漂着するなどしたようだ。

ロヒンギャ族とは - コトバンク

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ロヒンギャ族を迫害していると友人が話したラカイン州に住む仏教徒は、ラカイン(アラカン)族と呼ばれる。ラカイン族ロヒンギャ族はどうして対立するようになったのだろうか。

 

 

(以下、引用)

かつてロヒンギャ族は東インドのベンガル地方(現在のバングラデシュ)に住んでいたが、15世紀から18世紀にかけてビルマ西海岸に栄えたアラカン王国に傭兵や商人として移ってきた。イスラム教徒のロヒンギャ族仏教徒のアラカン族は平和に共存し、王朝はベンガル湾イスラム諸王国との貿易推進のため、イスラム教徒の名前を騙ることさえあった。

 

 19世紀前半にはインドから侵入した英国の植民地政策によって、仏教徒地主が継承してきた農地がイスラム教徒の労働移民にあてがわれた。このことによって仏教徒イスラム教徒の対立構造が顕著になる。

 第2次大戦で進軍した日本と英国は、日本側が仏教徒、英国がキリスト教徒やイスラム教徒と、宗教別に構成された軍を創って戦わせたことから、両者の対立はもはやぬきさしならぬものとなった。

 

 ビルマ族やアラカン族など仏教徒が主導権を握った独立後、ロヒンギャ族は窮地に立たされるが、それでも、1950年代のウー・ヌ政権下では市民権を与えられて特別行政区を安住の地とするが、62年に軍事クーデターで政権を奪ったネウィン将軍施政下の82年に制定された国籍法によって国籍が剥奪され、無権利状態に置かれることとなった。

 さらに、88年の民主化運動や90年の選挙で、ロヒンギャ族アウンサンスーチー氏らの民主化運動を支持したことから、軍事政権による財産没収や強制労働などの弾圧がいっそう厳しくなり、現在に至っている。

www.alter-magazine.jp(引用元)

 

 

なんと、現在に至るラカイン族ロヒンギャ族の対立の歴史には日本も関係していたのだ。それなのにこの問題を世界史の授業で習うこともなかったし、マスコミもめったに取り上げない。いや、日本が関係しているからこそ、そうなのかもしれない。

 

ちなみにマレーシアの友人は、日本のマスコミがこれをほとんど報じない理由は、

ミャンマー日系企業が多数進出しているために、日本の経済にとってこの報道が不利になる可能性があるからだと分析していた。

 

 

日本に住むロヒンギャ族

 さらに調べてみるとどうやら、一部のロヒンギャ族群馬県館林市に住んでいるらしい。

 

www.tokyo-np.co.jp

www.huffingtonpost.jp

 

その他、ロヒンギャ族に関する最近のニュースなど

 

 

ミャンマー政府、マレーシアへの労働者派遣を一時中断 ミャンマーニュース

 

 

 

 

2016/12/13

www.cnn.co.jp

 

 

2016/12/15

www.huffingtonpost.jp

 

 

2017/01/02

news.livedoor.com

 

マレーシア人の友人は仏教徒ラカイン族による迫害といっていたが、軍による暴行もかなりひどいようだ。ちなみに最後のニュースはニューヨーク・タイムズには載っていた。

 

元日のイスタンブールの事件については大きく報じられていたのに、こういったニュースが新聞に載らないのはどうしてだろう。

 

ムスリムの人たちが日本に不信感を抱かないように、日本のマスコミの皆さん、どうかこういった記事も取り上げてください。よろしくお願いします。