しっかりした文書を書くほど時間がないけれど、今主張したいことがあるので簡単に。
民進党の前原さんがなぜか希望の党に合流し、民進党が崩壊したようだ。
僕は上のブログに以前書いたように、以前から前原さんのブレーンである財政学者の井手英策さんの、格差是正のための政策提案に共感していた。
そのため前原さんが代表になった民進党を応援していたんだけど、今回の理解に苦しむ動きを受けて、衆院選は、(少なくとも比例代表は)共産党に投票することに決めた。
共産党議員の国会での質疑は質の高いものが多いと思うし、主張も安定している(ずっと野党だからというのはあるかもしれない)。
いくら無党派リベラルの受け皿がなくなり共産党の議席が増えたとしても、今回の選挙後に共産党が政権を担う可能性はまずないと思うが(だからこそ安心して、というのもある)、「野党に共産党の議員が増えて、経済的、社会的に苦しい立場の人の立場をしっかり考えて話す人の声が国会で大きくなる」ことを望んで僕は共産党に投票する。
僕は外交や防衛のことにはまったく詳しくない。ただ、直観的に言って、安倍政権の北朝鮮への圧力のかけ方はリスクが高いと思うし、憲法9条の変更でさらに、東アジア圏で戦争が起きるリスクが高まるように感じるから、憲法9条の変更に反対している共産党はその点でも支持できる。
一方、共産党の主張で賛成できないのが、消費税増税に反対していること。
消費税は逆進的(経済的に余裕のない人からたくさん税金をとる)だという主張に僕はあまり共感できない。というのも消費をたくさんするのも間違いなく富裕層だし、国民全体が消費税という形で税金を払えば今よりも社会保障に回せるお金は増えるし、経済的に苦しい層にしっかりと還元すれば結果的に再分配は強化され、経済的に余裕のない人の生活もましなものになる。そういったお金の循環を増税によって強化する必要があるように思うし、所得税や法人税の増加を主張するのは富裕層からの反対が強く実現が困難(できたとしてもなかなか進まない)と感じるからだ。
今、希望の党、共産党、公明党、自民党、維新といった主な政党のなかで(実行するかは別にして)消費税増税を公約に書いているもしくは書こうとしているのは自公だけだろう。
それを最初に主張し、消費税増税による社会保障の拡大を訴えていた民進党はなぜか増税凍結派の希望に合流した。
リベラルの受け皿となろうというなら、立憲民主党は現実的な社会保障の拡大のための手段として、消費税増税を公約にしてほしいと思う。