考え事と生活の記録

とりとめのない日々の記録です。

辺野古埋め立て中断の署名に関して思うこと

署名

 

Stop the landfill of Henoko / Oura Bay until a referendum can be held in Okinawa | We the People: Your Voice in Our Government

 

リンクを上に貼ったホワイトハウスへの署名を知ったのが、始まって3日後くらいだっただろうか。たぶん、仕事終わりの駅のホームでTwitterを見ていたときだったと思う。

僕はスマホで署名をした。

署名をしたあと、どれくらいまで伸びるのか気にしてちょくちょく確認していたら、著名人の呼びかけなどもあって先日まで急速に伸びていたけれど、署名の期限があと10日くらいになったいま、17万人弱のところで、少し伸び悩んでいるみたいだ。

 

もうこの辺野古の土砂投入の問題は、ローラの件もあったから(僕はあまりテレビを見ないから実際のところを知らないけれど)マスメディアによって日本人に十分に知られたのかもしれないし、

海外メディアにも多数とりあげられたようで、今後件数が20万や30万になったりならなかったりしたところで、国際社会や日本人に対するそのインパクトの大きさはあまり変わらないのかもしれない。

けれど、1.2億人くらいの人口の国で、17万人って、実際署名した人の割合は0.13%とかで、なんだかあまりにも寂しい気がする。

まあ、他の署名も最大36万人とかで、アメリカの3億以上の人口からしたら割合はもっと少なくて、署名というものは人口の0.1%、1000人に1人でも集まれば、ものすごく集まったと言えるのかもしれないけれど。

 

それに今回の署名は、ホワイトハウスに訴える英語の署名っていう点で多くの日本人にとってのハードルもあるだろうし、そもそも日本人のなかには、署名なんてしたことないからそもそもの署名に対するハードルが高いとか政治にそこまで積極的に働けかけたことがないっていう人もいるだろう。

 

だけど、選挙で自分が入れた一票は死票になって何も政治に影響しないことも多いし、しかもいくつかの争点があってそのすべてにおいて自分の望むことを主張する人はいないなかで、ベターな候補に入れるしかない。それに比べたら署名って、特定の問題に対する自分の意見を明確に表明できるチャンスなのに、それをしないのってすごくもったいないなあと思う。

 

 

沖縄

 

僕は大学のころに2回、友人の実家を拠点にして、合わせて1か月ほど、沖縄に滞在したことがある。

 

京都での忙しい学生生活では味わえない、ゆったりした時間を体験させてもらった。きれいな海や八重山の離島の満天の星空も見たし、おいしい魚もたくさん食べさせてもらった。アメリカのバーガーチェーン、A&Wの揚げ物やストロベリーサンデーもおいしかった。禁酒法の時代にアメリカでビールの代わりにできた炭酸飲料ルートビアも、変な味がするなあと思ったけど悪くなかった。

www.awok.co.jp

いや、まあ、だからなんやねんって感じやし、それはどうでもいいっちゃいいんやけど(だんだん関西弁になってくる)、そうやって息子の友達である僕にいろんな経験をさせてくれた、友人のお母さんが、2回、普天間の基地の近くの嘉数高台公園に連れて行ってくれた。本州の人間に、基地の現実を知ってほしいんだろう。

 

嘉数高台公園|普天間基地が一望できる沖縄戦の激戦地

 

 

基地が民家のすぐ近くにどでかく位置していて、騒音もものすごかったし、何度も事故が起きていることも教えてもらった。

 

県内の別の島で育ったそのお母さんは、本島に最初に来たとき、沖縄県民が入ることのできない基地がたくさんあることを知ってショックを受け、植民地のように感じたと言っていた。

 

その方は少しでも早く普天間をなくしたほうがいいと思っていたから、今回の県知事選でも移設容認派の候補に入れたかもしれない。

移設容認派にも、反対派にも、僕の想像もつかないようないろんな思いがあると思う。

 

けれど、今回の県知事選で、沖縄で住んで、基地を身近に見て米軍と共存している沖縄県民が、それでも辺野古に基地を作るべきではないと判断したのなら、そして日本政府が、自分たちの国が民主主義国家であるつもりなのなら(ぼく個人的には、日本の民主主義や制度は形だけで、民主国家を名乗れるレベルではないと思っているけど、)その県民の意見を尊重するのが筋だと思う。

 

日本って国は、国民が国全体のことを考えるにはきっとあまりにも広くて、人口も多すぎるし、人は自分たちの仕事や家族、身近なことで忙しすぎるんだと思う。

けれど、沖縄を日本のものだと思うのなら、沖縄県民を自分たち日本人の一員だと思うのなら、自分たちが選挙で選んだ政府が彼らの意思に背いた行動をとることに対して、責任をもって止めないといけなくて、それをしないのは、あまりにも無責任で自分勝手に感じてしまう。

 

そう感じるのは僕が、沖縄の人たちとつながりを持っていて、彼らに優しくされたことがあるから、なんだろうけれど。

 

これからも、旅をして、いろんな地域の人と関わろうと思う。