書きながら考えたこと。

奈良で暮らす20代の男の、とりとめのない日々の記録です。

虐待死の事件をニュースで知ってからのこと

 

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明日、NPO精神医療人権センターの精神病院への面会ボランティアをしたあと、同NPOの事務所に行ってデンマークの公的な精神保健サービスなどについて紹介するつもりでいて、その資料作りがひと段落した。

 

今日午後からの勤務の前に、書きたいことができたので、PCを開いたついでに、ここに書いている。

時間があまりないので、さっと書いてみる。

 

小4女児の虐待死の話が、ここ最近、ニュース番組で流れていた。

家でテレビを見ない僕も、勤務先の福祉ホームのリビングで流れているのでよく目にする。

 

仕事中なのでずっと見ているわけに行かず、あまり詳しくは知らないのだが、twitterなどを見ていると、児相の職員の対応を責める声が多いらしい。

 

これについては、児相の職員の人間性(恐怖に屈してしまう人としての性(さが))に言及した精神科医の高木俊介さんのfacebookの投稿(公開)にすごく共感したし、児相を責める声に対する僕の個人的な、直感的な感想としては、「そう言う人はこれまで、虐待が日本にたくさんあることを知っていて、この問題に何かしらアプローチしてきたんだろうか」という反発がある。しているのかもしれないけどね。

 

大学のころ、虐待死に関する論文を読むころがあった。

厚労省の統計によると虐待死のケースは年間数10件(心中含めると100件近かった気がする)だが、虐待の(認知)件数が年々増加しているのは新聞などにもよく載っている。

今回の事件との関係性はわからないし、あの父親を擁護したいわけでもないが、核家族の増加、自身の親を頼れずに子育てする大変な親も増えていて、それがこれまでもずっと問題視されてきた。

 

家族の少人数化で子育てを家族だけでするのが困難な時代になってきているにも関わらず、地縁は弱まり、近所の人も頼れないという、厳しい状況で子育てをする親は多い。

 

そういう僕も、育ったのは虐待のある家庭で、そのことで外部からの支援はいっさいなく、苦しい子ども時代だった。今回の事件で虐待死させた父親も、同僚には虐待のことを気づかれていなかったようだが、僕の家族でよく暴力をふるっていた人も、家族の外では愛想もよく、外から見たらいい養育者だったと思う。

 

虐待”死”となるとインパクトは相当大きいけれど、虐待を受けるなどして、家族のもとで暮らせない子どもは本当にたくさんいるし、虐待を受けながらも育った家庭で暮らす人はもっと多いだろう。

 

施設で暮らす人たちを支援する団体や、家族で子育てする親を支援するNPOなどは探せばたくさんあって、でもまだ数も人手も予算も十分とは言えず、寄付を募っているところは多い。

 

僕は幼児期に乳児院にいたことが(もっと踏み込んで言えば、0歳のときに親に首をしめられて殺されかけたことも)あるので、児童福祉施設の人にはシンパシーのようなものを感じ、その人たちの境遇を少しでも楽なものにしたいと思って、毎月小額だがNPOに寄付をしたりしている。

 

去年、里親や児童福祉施設出身者の全国ネットワークを作るための集会の交通費をクラウドファンディングで募っていたのを見つけたので少し寄付をしたら、その返礼品として、東京の国分寺にあるアフターケア相談所のりんごジャムが昨日届いた。(本当は1月末に届いていたのだけれど受け取れず、再配達してもらった。お手数かけました。)

 

おいしかったし嬉しかったので、その写真をSNSにあげたら、友達がゆずりはの記事を紹介してくれて、その記事もとても良かった。

 

どの子どもにも「生きていてくれて、ありがとう」と伝えたい。児童養護施設等から巣立つ子どもたちを支える「ゆずりは」高橋亜美さん | soar(ソア)

 

www.acyuzuriha.com

 

僕らは生まれてくる”家族”を選ぶことはできないし、ひとつひとつの家族に外部の人が働きかけるのは、まだまだ”家”の垣根が高い(むしろプライバシーの概念のために高まっているのかもしれない)日本社会では容易ではないけど、自分たちの住む社会を、皆で子育てをしていけたり、子育てする人を支えあったりするのが当たり前な社会に変えていく方法は、寄付でもボランティアでも、近所の人に優しくするでも、きっと無数にあるはず。

 

この虐待死の事件を機に、子どもにとっても親にとっても苦しみの少ない社会に、日本が一歩でも近づいていけばいいと祈っている。

 

 

www.orangeribbon.jp

 

www.acyuzuriha.com

 

(僕は「ゆずりは」さんの関係者でもなんでもないけど、寄付先の一例として、リンクを張っています)