書きながら考えたこと。

奈良で暮らす20代の男の、とりとめのない日々の記録です。

朝食作りを1ヶ月と少しのあいだ続けてみた。

毎日の日課とか習慣とか、日々くり返すものにあこがれていた。

 

大学卒業後初めて正社員として就職し、今も働いている職場は福祉の現場で、日によって出勤時間も退勤時間もバラバラで、週に1回ほど宿直もある。朝8時半に出勤して夕方7時に帰ることもあれば、昼12時から夜9時まで働くことも多く、そのまま宿直に入って翌朝10時に仕事を終えることもある。

当たり前のように、起きる時間も寝る時間も仕事にあわせて変わってしまっていた。

 

そんな不規則な暮らしのなかで落ち着くためにも、何か安定して続けられることを欲していたのだと思う。

 

以前、noteで、同世代の写真家が、毎朝同じ献立のシンプルな朝食を作り続け、写真に撮り続けたのを1つの記事にまとめて投稿しているのを見て惹かれていた。

 

そのときはなぜか、同じことを自分もやってみようとは思わなくて、直接のきっかけは、2020年の1月が終ろうとしていた日の朝に、伊勢を散歩していて見つけた古民家のカフェのモーニングだった。

目玉焼きとトーストとコーヒーだけのモーニングは、とってもシンプルなのにおいしくて心が温まって、これくらいなら自分でも、時間があまりない朝でも作り続けられるんじゃないかと感じた。奈良の自宅に戻った翌日から、さっそくやってみることにした。

 

最初は、カフェのモーニング同様、目玉焼きとトーストとコーヒーに、毎日続けるなら野菜も少しはあった方がいいと思ってミニトマトもつけてみた。

これまで家でトーストを食べるときはオーブンレンジのトースター機能を使っていたのだけど、せっかくなのでフライパンで焼いてみることにした。何日か続けていくうちにミニトマトも一緒に焼けば酸味が減っておいしいことに気づいた。

 

モチベーションを維持するために、毎日インスタのストーリーにできた写真をアップしていた。あんまりおいしそうに見えないのもアップした。宿直明けの朝は職場で朝食を食べるから、宿直明けはお休みしたけど、旅行などで家にいない日と宿直明け以外は毎日続けていた。

 

画像に含まれている可能性があるもの:食べ物、室内

 

ルーティンにしたくて始めたとはいえ、毎日続けると変化がほしくなるもので、少しずつ内容は変わっていった。

ヨーグルトやフルーツを追加してみたり、いただいた菜の花をゆでたものや、野菜炒めを付け合せにしたり。

 

トーストの焼き方も少しずつ変わっていった。最初はフライパンにふたをして弱火でじっくり焼いていたけど、水分がとんでしまうので強火で素早く焼くようになった。あらかじめパンに切れ目を入れて、バターを溶かしてしみこませてみたり、蜂蜜を先にパンにかけて、蜂蜜ごと焼いてみたり。

いまはオーブンレンジで軽くトーストしてからフライパンで焼くようにしている。オーブンレンジでトーストするとターンテーブルに接する下の面はこんがり焼けないから、しっとりした下の面をフライパンでしっかり焼いてから、裏返して、バターを塗った上の面も焼く。どうしても端が先にこげてしまうから、ヘラで軽く真ん中あたりを押さえながら。へらで抑えながら焼くのは、インターネットで調べて見つけた方法だ。

 

家には目玉焼き器があるから、2口コンロの片方でパンを焼きながら、もう片方で目玉焼きを作っていた。時々ベーコンエッグやハムエッグにした。

けれどコーヒーも淹れたいから、3つのことを同時にするというのはなかなか難しくて、いつの間にか目玉焼きは作らないことも多くなった。

 

僕は大学の頃からコーヒーが好きでよく飲むのだけど、カフェイン中毒気味だなと思ったら控えるようにしているから、朝食にもコーヒーを飲まないこともあった。

そんなときはお茶やミルクなどを飲んだ。

コーヒーを飲むときはできるだけ挽きたての豆を使ってハンドドリップのコーヒーを淹れたいのだけど、時間のない日はインスタントコーヒーでコーヒー牛乳を作ってすませた。

 

思えば、毎回欠かせずに使った食材は食パンとミニトマトくらいだった。けれどこの2つだけは切らさないようにと、少なくなるとスーパーで必ず買うようになった。

 

僕は買い物が時々面倒になり、これまでは朝食くらいは冷蔵庫にあるものでなんとかしようとしてきたのだけど、この習慣を始めてから、「毎日の生活のために買わないといけない食材」ができた。スーパーに寄ればだいたいパンとミニトマトを買うようになったことで、買うものを毎回0から考える必要がなくなって逆に気が楽になった。

 

 

画像に含まれている可能性があるもの:食べ物

 

 

 

 

 

朝食作りをやってみてよかったこと。

 

僕は料理が好きだし、食べることも好きだから、朝食作りはすぐに毎日の楽しみになっていった。どうすればおいしいトーストが焼けるだろう。コーヒーとトーストを同時に完成させるためにはどのタイミングでお湯を沸かすのがいいんだろう。毎朝ゲーム感覚で、考えながら動いていた。

 

寝る前に、翌朝の朝食を何にしようかと冷蔵庫を開けて考えてみたり、朝すぐに作り始められるようにキッチンを片付けたり。

 

毎朝のルーティンを作るというのは、気持ちをちょっといい状態に保つのにとても効果的だった。朝起きるのが楽しみになるし、日中もふとした瞬間に明日の朝食のことを考えてわくわくしたりした。

 

朝食以外のルーティンもできた。寝る前には読書をし、朝時間があるときは朝食作りの前にぼーっと窓の外を眺めながら考えごとをする。僕はよく、イスラム教徒がメッカの方向を向いて祈るのをイメージしながら、窓際に座って外に見える少し遠くの電柱を見ながら、信じているのか信じていないのか自分でもわからない神様のことや、亡くなった身近な人たちのことを考えたりしている。

 

休日や昼からの勤務のときには、朝食後にマレーシア語の勉強をすることも習慣にできた。朝食のあとで、残ったコーヒーを飲みながら机に向かうことが自然とできるようになったのだ。

 

何かを続けたければ、もっと簡単で楽しめる何かを続けるところから始めてみるのがいいのかもしれない。

 

毎日自分のために使う時間ができたのもよかった。

仕事が忙しいときなんかは、自分を満たすために何かをすることをついつい忘れがちで、心が荒んでいったりしてりまうことがあったのだけど、毎朝短時間でも自分の楽しみのために朝食作りをすることで、充電してから仕事にいける感じがある。

 

朝食作りって単純なようで、こだわればよりおいしくなっていく余地が多いのも、遊び要素があって楽しい。

これからも朝食を作り続けるんだろうな。暮らし方が変わっても、作る人数が変わっても、続けていきたいと思う。

 

 

 

 

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