書きながら考えたこと。

奈良で暮らす20代の男の、とりとめのない日々の記録です。

時間旅行をするならば?(6日目)

noteでしりとり形式でお題を出してまわしていく遊びを5月から友人4人とやっている。

 

最初に回ってきたお題が「時間旅行をするならば?」というもので、僕は死んだ祖母の若い頃の様子を見てみたいと書いた。昨日兄とも話していたのだけど、祖母は自分を曲げない性格で、言うことを聞かない家族に対しては暴力や罵声を浴びせることがよくある人だった。だけど亡くなった後老人ホームの祖母の部屋を整理してでてきた50年以上前の家計簿の小さな日記欄には、病気の夫や息子を心配する言葉も書かれていて、家族のことを思いやる人だったのだと思い、若い頃の姿を生で見れたらおもしろそうだなと想像した。時間を一度だけ自由に移動できるなら、未来ではなく過去に行きたいと思って文章を書いた。

 

 

note.com

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でもやっぱり未来にも行きたいわ。

 

7回のブログでpodcastを毎回1つ紹介しようと思って、最初は全部違う種類のものにしようと思ってたのだけど、コテンラジオがやっぱりおもしろすぎるので、2日目に紹介したけどもう一度。

 

昨年末くらいに配信されていたアレクサンドロスシリーズを昨日通して聞いてみたら、これがまためちゃくちゃおもしろかった。父であるフィリッポス2世が暗殺されたあと王位の座をついだアレクサンドロスは、紀元前300年代のギリシャ地域から東に領土を拡大していこうとする。強国だったペルシャとの戦いのなかで、ジャンプ漫画のように劇的な勝利を遂げて英雄の道を突き進んでいく彼の姿はもちろんかっこいいのだけど、圧巻だったのは最終回、アレクサンドロスの死後の話。

 

3度の戦争でペルシャに勝って領土を大きく拡大したマケドニアは、後継者を決めていなかったアレクサンドロスの急な病死のあと、激しい後継者争いが行われ、あっけなく3つの国に分裂することになる。そうしてできたのが、アンティゴノス朝マケドニアと、プトレマイオス朝エジプト、そしてセレウコス朝シリア。高校のときに世界史をやっていた僕は、このワードだけでかなり懐かしく、そんな風に繋がっていくのかと知れて相当わくわくした。

 

ざっくりと習って骨組みだけできていた歴史の知識に肉付けされていく感じがすごい。

 

そしてすごかったのが、振り返りのなかで深井さんがしていたこんな話。まんま引用ではないので鍵括弧で。正確な言葉を聞きたいかたは最後にリンクを貼るのでそちらからどうぞ。

 

アレクサンドロスの死後、後継者争いの末3つに分裂したマケドニアは、そのあと共和制ローマに敗れてやがて属国となってしまうのだけど、そんなことはアレクサンドロスは思いもしなかっただろうし、思い描いた未来とは違っただろう、けれど、彼のことを知ってあこがれたカエサルローマ帝国を統一し、それがいまのヨーロッパにも繋がっている。さらにナポレオンもアレクサンドロスのことを英雄視していて、彼自身が思った形ではないけれど、アレクサンドロスの人生は、後の世界に大きく影響している」

 

 

アレクサンドロスは、ローマ帝国が反映することもカエサルのことも、ましてやナポレオンのことも全く知らないし予想もできなかっただろう。だけど、歴史に残っていた彼の人生は、2000年以上たったいまの世界にも間接的に大きな影響を及ぼしている。

 

当時急拡大したマケドニア帝国はもうないけれど、その国の歴史が500年後とか、2000年後の出来事にも影響をあたえている。一方で歴史はどんどん動いていって、いま反映している国が100年後どうなっているのかわからないし、いま小国として見くびられている国の誰かが、500年後の世界に大きな影響を与えているかもしれない。

 

そんな話を聞くと、未来からいまの時代を見てみたくてたまらなくなった。3000年の歴史の教科書に、2000年代の日本が、中国が、アメリカが、北朝鮮が、どのような文脈で描かれているんだろう。

 

100年先の未来も知ることができないのが悔しい。悔しいから、文献から知ることができる過去のことは、もっともっと勉強してわかっておきたいと思う。

 

 

歴史を面白く学ぶコテンラジオ (COTEN RADIO):Apple Podcast内の#71 アレクサンドロスのΨ難 ― そして始まる血みどろの後継者戦争【COTEN RADIO】