書きながら考えたこと。

奈良で暮らす20代の男の、とりとめのない日々の記録です。

東吉野のルチャ・リブロと、台湾出身のお坊さんと、七十二候のこと

 

 

同僚3人と車で東吉野の人文系私設図書館、ルチャ・リブロへ行った。

 

今こうしてブログを書いている、友人にもらったPCの「る」の右の「・」のキートップ(キーボードのひとつひとつのボタンをこう呼ぶらしい)が外れてしまっていて、ルチャ・リブロの「・」だけ少し打ちづらかった。

 

ルチャ・リブロへいった。

 

東吉野にある川沿いの小さな図書館は、木造の昔ながらの古民家を使った図書館で、(心理学や社会学文化人類学や海外のこと、料理や日々の暮らし方やエッセーなんかが好きな僕からすれば)趣味の良い本がたくさん並んでいて、閲覧室は畳がしいてあってちゃぶ台やソファや座布団があって、なんとお茶も出してくれて(お金払ってないのに!)、そして猫がいた。

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荻上チキさんの本や、ルチャ・リブロにまつわる本、徳島のアアルトコーヒーの店主が出した本や、南紀で暮らす若い夫婦の料理に関する漫画や、暮しの手帖の編集長の本などを僕は読んでいて、本のおもしろさもさることながら、空間が落ち着きすぎて、その空間で本を読めることが至福すぎた。

この日はもうひとつ宇陀市でも予定があったのだけど、「その予定は僕はいかずに、閉館までいるかもしれない。ひとりだけバスと電車で帰るかも」と車で送ってくれた同僚にぼそっと言ったほどだった。

 

幸い、一緒にいたほかのメンバーも2時間半くらい夢中で読書していたおかげで、僕の読書欲は満たされ、一冊だけ本を借りて、次の予定へと一緒に向かった。

次の予定は、一緒に来ていたメンバーのひとりがオンラインで中国語会話をしている台湾人のお坊さんに初めて会いに、その方が住んでいるお寺へ行くのに同行するという不思議な予定だった。行く前はどんな方かわからず少し緊張もあったけれど、お坊さんは笑顔が素敵な気さくな人で、お茶やお菓子を用意してくれて中国語で話をし、同僚が日本語に翻訳してくれながら話す楽しい時間だった。

 

お坊さんがDIYでお寺を改装していたり、不殺生の話をしてくれたり、お坊さんの服装をかわいいと行って一緒に行った同僚がめっちゃ盛り上がっていたのがおもしろかった。お坊さんはネットフリックスで「聖おにいさん」のアニメをみて日本語を勉強しているらしい。

 

こちらは何も用意していなかったのに、帰りにお土産までいただいて帰った。

ただただありがたい。

 

谢谢您。

 

 

 

 

 

帰りの車のなかで同僚が、二十四節気を全部覚えたいという話をしていて、僕はあまり知らなかったから帰ってから調べてみた。

 

そしたら二十四節気だけじゃなく、七十二候というものがあることも知って、おもしろいのでいろいろ見ていた。

七十二候は、二十四節気をさらに3つに分けて、約5日ごとに、気候や動植物の変化を短文で表したもの。いまは「蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)」時期らしい。

 

もうずいぶん秋めいていて、東吉野の夕方はかなり肌寒いくらいだった。ちなみに城之崎は寒がりな友人にはもうストーブが必要なくらいだと聞いた。

 

暑い暑い夏が終ってまだ間もないような気がするけれど、虫たちはもう、冬の準備をしているのだろう。

 

秋といえば、運動の秋とか、読書の秋とか、食欲の秋とかっていうけれど、そうやって体力をつけたり、知的にもエネルギーをチャージするのは、冬に向かうための準備なのかもしれない。

 

支えてくれる人もできて、趣味も増えて、ずいぶん生きやすくなったけれど、冬に憂鬱な気分になってしまうことがまだ時々ある。冬はそれでも、好きな季節なのだけれど。

 

季節の移り変わりに敏感になって、その時期ならではの空気をしっかり味わって、暮らしを大事にしていくことができたら、これからの季節も、豊かに生きられるのかもしれないと思う。憂鬱になることが、いけないことってわけではないけれど。

 

疲れたときは休んで本を読んだり、季節を感じに散歩したりしよう。何か目標のためにがんばることも大事だけれど、日々の暮らしを大事にすることも忘れずにいよう。

 

 

 

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(看板の後方に写っているのはふざけて変な踊りをしていた同僚です。念のため。)