書きながら考えたこと。

奈良で暮らす20代の男の、とりとめのない日々の記録です。

ありがたい日々 / 卵かけご飯はポン酢派。

ありがたい日々

 

職場の駐車場にはメタセコイアの木が2本あって、この季節になると葉が赤く色づく。

背の高い木だから、放射冷却で冷えやすい下の方から順に紅葉するようで、てっぺんはまだ緑で、下は赤、その間は黄色っぽくも見え、去年は綺麗なグラデーションを描いていた。今年は緑と赤の2色。それでも十分綺麗で、駐車場から車を出して、これから利用者さんの家に向かおうというときに、少し晴れやかな気分になる。

 

職場には他にも、四季を感じられる場所がいくつかある。20年以上前にできた福祉ホームの裏手には庭があり、以前植物園で働いていたというパートの女性がよく手入れをしてくれている。地面から生えたいくつかの木に枝を組み合わせて骨組みを作り、簡単な屋根を作って休憩所のようにしているところがあって、ベンチと椅子が置かれている。庭の手入れをしたあとで、女性はいつもそこでお茶を淹れて休憩をしているらしい。

 

とても古い椅子とベンチなのだけど、僕も時々仕事の合間にそこに座って、温かい缶コーヒーを飲んだりする。育っている花の種類もたまった落ち葉の厚さも来るたびに変わっている。見上げれば、空の色も雲の形も季節ごとに違っていて、慌しい日々を送っているうちに、時間がずいぶん前に進んでいることを思う。

 

高台にある駐車場は西向きに開けていて、秋の晴れた日の夕焼け空はとても美しい。だいたいいつも、夕方5時半くらいに利用者さんの夕食をとりに来るのだけど、ちょうど夕焼けの時間に重なったときは、駐車場に車を止めて、少しの間ぼーっと空を眺めてから、番重を持って食堂に十数人分のご飯を取りにいく。

 

秋の始まりには、隣にあるアートセンターの目の前にあるキンモクセイが香り、冬には地面にたくさんの落ち葉が溜まり(だから毎年年末の大掃除は掃き掃除から始まる。)、春になると、斜面に青々とした草が生い茂ってくる。

 

なんで唐突にこんなことを書いたかと言うと、ミシェル・クオさんの『パトリックと本を読む』という、アメリカ南部の教育困難校で教師として過ごした日々を綴った著書に、葛の葉の美しさを描いた素敵な描写があって、まねしたくなったのだ。

 

せっかくなので原文と邦訳の両方を引用してみる。一応言っておくと、僕が最初に書いたのも全部本当の話だ。

 

またあるときは、電柱につるを巻きつけて自由奔放に伸びている葛の写真を午後いっぱいかけて撮った。葛の葉は不思議で華やかで濃い緑色をした、こんな葉もあるのかと思うような三つ葉だった。私は毎週末メンフィスに行くのをやめた。マグに注いだ紅茶に氷を入れ、ポーチに座って飲むようになった。手の届くところにイチジクの木が繁っていて、実をもいでデザートにすることができた。

『パトリックと本を読む』p37 神田由布子さんの訳

(原文)

Another time I spent all afternoon just taking pictures of the kudzu wilding up the telephone polesーstrange, gorgeous, improbable triangles of thick green, I stopped going to Memphis every weekend. I added ice to my tea and drank from my mug on my porch, in arm's reach of a blooming fig tree, from which I  could pluck dessert.

"Reading with Patrick" Michelle kuo  p.14

 

大変な日々のなかで一息つく瞬間を大事にし、新たな地で、都会にはなかった楽しみを見つけていく姿がとても共感できる。とは言え、Kuoさんが赴任したヘレナという地域は相当に厳しいようで、子どもが銃殺されたり、黒人差別が以前として根強かったりして、そういったなかで暮らしている人たちのことを知ると、自分の今の生活や奈良という土地がとても平和で、有難いものに思えてくる。

 

だけど、この日本でも、立場が違えば苦しい境遇にいる人たがたくさんいることを忘れてはいけないな。国籍もそうだし、障害の有無だって、依然としてものすごく大きな”差”であり続けている。

 

 

卵かけご飯はポン酢派。

 

note.com

 

交互にpodcastをとっている笹田君が、城崎での日々を語ってくれて、前回の僕のリクエストに答えて、城崎の温泉の話とおいしかった食べ物の話をしてくれた。

バリスタとしての経験をつんで、繊細な味覚表現ができる彼に、食べ物の話を聞いて正解だった。無水カレーは僕も時々やるのだけど、また食べたくなってきた。

 

 

聞いてから、僕も何かおいしいものが食べたくなり、とはいえもうシャワーを浴びたあとだったので、家にあるもので簡単に食べようと、卵かけご飯と、さっきスーパーで買った黒豆の納豆を食べた。

 

卵かけご飯は大学の頃によく食べていて、当時はオイスターソースなんかをかけて食べるのにはまっていたのだけど、ここ2~3年はもっぱらポン酢でさっぱりいただくようになった。塩昆布があったので塩昆布を乗せて、ポン酢を少しかけて食べる。酸味があるからあまり量をかけなくてもおいしくて、塩分を控えめにできて体にも良い気がするのもあって、卵かけご飯のときはポン酢をよく使っている。

 

黒豆納豆は初めて食べたのだけど、からしではなく山葵がついていた。黒豆の納豆は粘り気が強いのか、混ぜても混ぜても糸があまり伸びずに全部が箸について上に上がるのがおもしろい。山葵で食べるのは新感覚だけどとてもおいしくて、もう普通の納豆も山葵で食べようかと思った。

 

2パックで100円ほどなので、普通の納豆より少しだけ高いのだけど、たった20円程度の違いならしばらくは毎回こっちにしてもいいなと思うくらい、おいしい納豆だった。

ちなみにこれを食べるまでは、しそ海苔納豆派でした。

 

皆さんは好きな納豆や卵かけご飯の食べ方、ありますか?