互いに家族がしんどかったものどうしが夫婦をやっていて、その夫婦関係も少ししんどくなっているときに、パートナーが買っていた「困難な結婚」という内田樹さんの本をめくった。
「大人になるために結婚する」という見出しがあって、そこに「市民的に成熟するために人は結婚をする」というようなことが書かれている。そんなことを思って結婚する夫婦はいないだろうと思うのだけど、結果的にそうなんだろうなと思う。
結婚生活という最小の社会組織を通じて、僕たちは共同体の仕組みを学び、他者と共に生きる術を身につけるのです。愛したり、疎遠になったり、信頼したり、裏切られたり、育てたり、別れたり、病んだり、癒したり、介護したりされたり、看取ったり看取られたりして大人になってゆく。
内田樹著 「困難な結婚」 p74
一緒に暮らすまでは似てると思っていたけど、実際は価値観も感覚も何もかも違う二人が、しかもお互いに無意識に相手に何かを求めながら、一緒に暮らす。期待に添えなかったり、裏切られたと思ったり。難しいに決まってるよなあと。
ほんとに自分の未熟さや幼稚さに気づいてしんどくもなるもなるし、安心できるはずの家が安心できない場所になってしまうこともあったりする。僕の場合は、(本当によくないのだけど)仕事にさえ影響してしまっている、、、。幸い大きなミスやトラブルにはつながっていないけれど。
だけど、働き始めとかもそうだけど、こういうときこそ、学ぶし、人は変わっていけるんだとうなあとも。
家族って、修行だ。だけど、子どものころの自分が育った家族とは違って、ただ受身に何かに耐えるんではなくて、能動的に、よくしていくこともできるんだよな。
長い目で捉えよう。
焦りすぎないで、できるだけ気楽に構えて、やっていこう。
学びの機会をもらってることに、感謝だ。
生活全部が修行だって、台湾人のお坊さんも行っていたな。
暮らしのなかで、周りの人を幸せにすることが修行だって。
こういうときこそ、自分も相手も幸せにしていかないとだな。