考え事と生活の記録

とりとめのない日々の記録です。

「森のムラブリ」を見た

 

宿直明けだったのだけど、昨日大阪に映画を見に行った。

森のムラブリ。知る人ぞ知る映画だ。

 

 

十三のシアターセブンでは昨日が初回の上映だったらしく、金子監督が舞台挨拶に来ていて、話を聞けて良かった。この映画を見に来るのもやっぱり少し変わった人が多くて、視聴者からの質問もおもしろいというか、質問する人も個性的なのが良かった。

 

 

 

宿直明けだったので途中うとうとしていたのもあるのだけど、なんというか、この映画の感想を早急に言語化するのがもったいないなという気がした。

間違いなく初めての映画体験というか、ドキュメンタリー映画はこれまでたくさん見てきたけど狩猟採集民族との交流を撮った映画は初めてだったし、「パパラギ」の本に少し近いところがあるかもしれないけれど、森に住む人たちから見える文明のある場所(村)を考えるというのは新鮮だった。

 

感じたことはありすぎるほどあるのだけど、一番新鮮だったのは、

日本語でちゃんと翻訳されて字幕が書かれているのに、頭に入ってこない部分があったということ。ただ宿直明けで眠かったからだけでなく、あまりにも自分が生きている世界と、文脈というか、コンテクストが違い過ぎると、頭は理解しようとしないんだなと思った。

どの部分を見て、そう感じたのか、そう自分が感じたシーンでどんな内容が話されていたのか全然記憶に残っていなくて、それもすごいと思う。

 

人は、あまりにもわからないものはわかろうとしないんだなって。記憶にも残さないんだなって。

 

だから、すぐに言語化して説明できてしまうものは、自分の理解できる範疇のものでしかなくて、自分のすでに持っている文脈に取り込んで解釈しているだけだから、それってちょっともったいないなあと思う。

 

新しい言語を習得するときに、文化を含めて染まっていかないと難しいように、

何かをことばで(それが母語であれ)把握するのは、少しその世界に馴染んでからの方が良いような気がした。

 

なので、もう一度この映画を見に行こうと思う。

交通費とか含めたら3000円くらいするけれど、ラオスに行くのに比べたら安いもんだ。

 

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