正直なところ、僕自身のなかでも今年の参院選はあんまり盛り上がっていない。
僕の住む奈良の選挙区では野党候補がたくさんいて、現職の自民党の議員が再選することが目に見えているし、今のところ、全国的に大きなうねりを感じることがない。
興味深いのは、東京選挙区で乙武さんがどうなるか(当選したられいわの特定枠の天畠さんと合わせて身体障害のある人が2人、参議院議員になる可能性が高い)、あとは、社民党、NHK党の議席数くらいだろうか。
選挙や政治をよく知らない若い人にオススメな情報収集方法
SNSでもすでにシェアしてるんだけど、おすすめの情報収集サイトというかアカウントについてまとめてみようと思う。
インスタがかわいくてわかりやすい、NO YOUTH NO JAPAN
インスタグラムを中心に選挙や政治、社会問題についての情報発信を行っている団体。
「U30世代が政治や社会を知って、スタンスを持って、行動する入り口をつくる」ことをミッションに掲げている。デンマークで政治を学んだ大学生たちが立ち上げた団体。
インスタのデザインがめちゃくちゃかわいくてわかりやすい。
最近の投稿だったら、政党別の国会議員の男女比や年齢層が一目でわかるようになっている。
党首インタビューの切り込み方がすごい、たかまつななチャンネル
お笑いタレントのたかまつななさんが、すべての政党の党首や主要議員にロングインタビューしている。20代なのにこれだけズバッと切り込んでいける姿勢が本当にすごいと思っていて、毎回感心しながら見ている。大物政治家のテレビでは見られない一面が見られたり、選挙の裏側というか、普段何気なく生きているとあまり知ることのできないような情報もあったりしておもしろい。
他にも、いろいろな問題で苦しんでいる、あるいは過去に苦しんできた芸能人へのインタビューもたくさんあって、それも心が揺さぶられるし、勉強になる。
podcastで「参院選」と検索する
スマホさえあれば無料で使えるアプリ、spotifyを僕はよく使うんだけど、
そのなかで「参院選」と検索すると、選挙について解説してくれている放送が出てくる。
文字で読むよりも、音声で聞く方が情報収集しやすいっていう人にはおすすめ。
たとえば、朝日新聞のpodcastとか、荻上チキさんのpodcastなどがある。
参院選の面白がり方
政治について語る文化って、特に若い世代の人にはないし、義務教育でもまともに政党の話なんて聞く機会がないから、興味を持てないのは自然なことだと思う。
僕はたまたま公務員試験で政治学を学んで興味を持てて、選挙のたびに情報収集していくうちにおもしろいと思えるようになったのだけど。
ちなみに政治学では、政治的有効性感覚という言葉がある。外的有効性感覚と内的有効性感覚に分類され、ちょっとうろ覚えなんだけど、内的有効性感覚のなかに、「政治について自分がわかっている感覚」というのがある。選挙には、この感覚を高める意味があると思っている。つまり、選挙を通して人が政治について知ること自体に価値があると思うのだ。
僕は普段は国会のことをほとんどチェックしないし、政治家のSNSをたくさんフォローしているわけでもない。だけど選挙のタイミングになるとたくさん情報を集める。
政治家や政党のことをたくさん知ろうとする。
600億円かかるらしい国政選挙の機会を利用して政治のことを積極的に知っていくために、おもしろいと思うポイントに注目することは大事と思う。
少数政党を見てみる
たとえば変わった政党に注目してみるということがひとつ。
NHK党なんかは、もちろん賛否両論あるのだけど、立花さんの選挙戦略とか、政党条件が認められたらこんな感じの人でもテレビに出さざるを得ないんだなとか、いろんなことがわかっておもしろい。
先ほども紹介したたかまつななチャンネルでも立花さんにインタビューしているけれど、選挙戦略を通して選挙の細かいルールなんかも知れておもしろい。
民主主義をバカにしてませんか?NHK党立花孝志を直撃 - YouTube
特定枠に注目する
参院選の特定枠にそれぞれの政党が誰を擁立していうか、候補者のプロフィールに注目してみるのもいい。たとえばれいわの候補者の天畠さんの使っている「あかさたな話法」は、普段身体障害のある人の支援の仕事をしている僕も知らなかった。こういうところから学べることもある。
政党の歴史を知る
その政党がいつできたのか、たとえば日本共産党や自民党の歴史を通して、日本の現代史を知るのもおもしろい。
今年は、社民党が政党要件を失うかもしれない危機だということで、その歴史を調べているのもおもしろいかもしれない。僕は最近まで「マドンナ旋風」という言葉を知らなかった。
議員のSNSをフォローする
気になる議員がいたら、SNSをフォローすると、いろんな情報が入ってくる。
SNSの種類によっても違うと思うけど、その人の本音とか、政治と関係のない個性も知れておもしろかったりする。
ってなことで、朝からまとめてみました。
「投票率が5割を切ったら選挙制度を改革しないといけない」とかってルールがあったら喜んで棄権するんだけど、残念ながらそうじゃないから、地道に投票するしかないみたいですねえ。
ほんとに早く「選挙制度を変える党」的なワンイシュー政党出てきてほしい。笑