考え事と生活の記録

とりとめのない日々の記録です。

福祉関連で最近思ったことと、前から思っていたこと

表出コミュニケーションが難しい人の生活支援にVRが活用できないだろうか

 

神奈川の中井やまゆり園という、知的障害者入所施設の虐待の問題がニュースになっていて、虐待の内容もそうだが、ここの施設の環境自体がなかなかハードだなと感じていた。

 

僕の職場にも、割合としては少ないが、いわゆる強度行動障害という、自傷や他害行為を行う自閉症、あるいはその他の知的障害の人はいて、言語コミュニケーションが難しいから、自傷他害行為があった際に何が引き金になったのか、何がしんどいのかを職員が把握することが簡単ではなくて、支援が難しいケースとされている。

 

それでも、長く関わっていると、そういう人たちが好きな環境、落ち着いて取り組める作業がわかってくることもあって、そうなると職員も本人も快適に過ごせるようになるケースも少なくない。

ただ、過去に本人が他者との関わりのなかで重いトラウマを抱えてしまって他者への強い不信感や恐怖心を持っているような場合、支援者がその人が何を好むのか、いろいろ試してみるということ自体が難しいということもある。

そういうときに、VRを使って、映像のなかでその人が関心を示すものを探ったり、いろいろな遊びや作業がある映像環境で、何をしたいと思うのか、どういった環境に身を置こうとして、どんな作業に取り組もうとするのかがわかればいいと思う。

コントローラーの操作が難しいこともあるから、関心のある場所に視線を向けると、自動でその場所に近づいて行けたりしたらいい。

 

それを現実世界で再現できるのかとか、VR中毒的になってしまわないか、そもそもそういった装置を実際に装着できるのか、といった懸念はあるけれど。

 

 

news.yahoo.co.jp

 

 

安い給料で重要な仕事をしている人に少額で毎月寄付できる仕組みがあればいいと思う

介護職や保育士の給料を上げるべきだと思っている人は多いと思うのだけど、署名をしても、SNSで声をあげても状況はなかなか変わらない。

 

それなら、自分の生活に少し余裕のある人が、毎月1000円からでも寄付をして、そういった職種の人の給料に上乗せできるような基金があればいいんじゃないかと思う。

現場で働いている保育士は約60万人いるらしいけど、たとえば120万人の人が平均月2000円寄付をしたら、単純計算でひとりあたりの保育士の給料は月4000円上がることになる。

 

120万人のひとが毎月寄付するなんてとても非現実的だけど、資産家の人が寄付すれば、10万人でも数1000円は給与が上がるかもしれない。実際やったところで、一人の保育士のもとに届くのは雀の涙みたいな額になるかもしれないにしても、何か貢献したいと思ってる人は結構いる気がしていて、働き手に直接届けるような仕組みがあればいいのになと、前から思っている。