書きながら考えたこと。

のんびり、マイペースで生きる。

今僕が勤めている職場が働きやすい理由。

 

 

こないだ教師をしている友達と話していて、今でも高校生とかの若い人に、福祉職が大変な仕事と思われていると聞いたし、僕の職場で実際に次年度の職員の採用がうまくいっていない状況があるから、日ごろなんとなく感じているいまの職場の働きやすさについてまとめてみようと思った。

 

個人と環境の相性というのはあるから、いまの職場が快適なのも、僕にとって働きやすいというだけかもしれない。

他の人が働いてみてどう感じるかはわからないし、このブログを読んだ人に僕のいる職場で働くことを勧めるわけではないんだけど、いろんな現場でいろんな仕事をしている京大卒の友人に比べて、自分の職場は恵まれてるなあと思うことが少なくないから、そういう、世間のイメージとのいい意味でのギャップを、言語化して、発信してみたい。

 

 

僕の職場

僕は今、奈良県にある社会福祉法人わたぼうしの会というところで働いている。

40年以上前からある団体で、昔は障害のある人の親たちのボランティア団体だった。

地域の人や関係者には、昔からの呼び名である「たんぽぽの家」と今でも呼ばれていて、職員も正式名称の「わたぼうしの会」ではなく「たんぽぽの家」と自分たちの職場を呼ぶ。年に2回、大規模なバザーのイベントや障害のある人の思いを歌に乗せた音楽祭も歴史が長く、奈良県障がい者福祉の業界では有名みたいで、近年できたGoodjobセンター香芝のことは、全国的なウェブメディアや新聞などでもよく取り上げられている。

soar-world.com

 

 

部署によっても違うからたんぽぽの家がすべてそうというわけでもないけれど、今僕が「有縁のすみか」という福祉ホームと生活支援センターという2つの部署で働いていて働きやすいなあと思う点についてまとめていく。

 

 

勤部日と勤務時間が人によってばらばら

生活の支援をする福祉の仕事は、毎日誰かがいないと回らないから、土日休みではなく休日がばらばらで毎月の勤務日が人によってばらばらというのはよくある話だと思う。

 

それに加えて、僕の職場は勤務時間も人によってばらばらで日によっても違うから、定時というものが存在しない。

ホームヘルプやガイドヘルプ、障害のある子どもを放課後に関わる児童デイも含めて、利用者と関わる仕事を”ケア”と僕の職場では呼んでいるんだけど、ケアが午後だけの日は午後から出勤することも普通だし、ケアとケアの間に事務的な仕事をするか休憩をするかはその人の自由だ(期限が迫っていなくて後回しにできる限りは)。

 

昼食の時間も決まっていないから、おなかがすいたら11時にひとりで昼ごはんを食べることもよくあるし、ケア中に利用者と一緒にごはんを食べることもある。

 

先輩や周りの人たちのことを気にせずに遅く出社したり早く帰ったり、ケアがない限り好きな時間に休憩できるのは魅力だと思う。

 

あと、月4日の希望休や有給が自由にとれるから、プライベートの楽しみも持ちやすいのも大きい。

ダイビングとか旅行とか野球とか、職員それぞれが趣味を持っていて仕事以外の時間も大事にしていていい。

 

人間関係がフラットで寛容で、互いに干渉しすぎない

 

僕がこの職場を選んだ理由のひとつに、人間関係のよさというか、職員の人との関わり方が好きだったから、というのがある。

障害福祉の現場では、日々利用者との関わりのなかでいろんなことが起きる。利用者が興奮して暴れることもあれば、鬱になることもあるし、それでなくても普段から障害のある人というのは個性的というか、一般的な価値観や常識(そういうのが実際存在するかはわかんないけど)をあまり気にせずに生きているおもしろい人が多い。

 

日々そういういろんな人と過ごす障害福祉の現場のスタッフは、人に対する受容度が相当に高くなる。受容度なんて言葉は日本語になかったかもしれない。要するに、相当いろんなタイプの人を受け入れる寛容さをもっているということだ。

 

だから新しい職員が多少常識がなかったり、苦手な部分や強い個性を持っていたりしても、いったんそれを受け入れてくれる。そもそもベテラン職員にもかなり得手不得手があって、それはそれでいい、得意な部分を生かしたらいいという考え方を多くの人がしているように思う。

 

外から入ってきた新人の意見を大事にしてくれたり、若手の意見を対等に聞いてくれるところもありがたい。日々いろんなことが起きる現場で、直接利用者を見て関わっているのは若手もベテランも皆同じだから、年配のスタッフが見ていないことを若手が見て知っていることは当然あるし、利用者と年の近い若手のスタッフの意見のほうが貴重ということがあるからかもしれないけど、たぶんそれ以上に、この組織の理事長が上下関係を嫌っているというのが大きいのかもしれない。理事長個人の話になるのでブログに書くのははばかれるから、この点については掘り下げないけれど。

 

デンマークに留学していたときに上下関係のほとんどない学校で先生や他の生徒と関わっていて、それは相当心地よかったんだけれど、今の職場でもあまり窮屈さを感じることなく過ごせているのは一人ひとりの意見を大事にする価値観があるからだと思う。

 

昨今、パワハラという言葉が有名になって他の多くの職場でも意識されているのかもしれないけど、仕事に関しても必要なことの説明だけで、利用者の関わり方について、あまり干渉されることもない。その人なりの関わり方を利用者の関係のなかで時間をかけて作っていくのがいいという考えかたがある。マニュアル的なものもほとんどない。

けど仕事に悩んだときに気軽に話せる先輩や同僚はいてくれるから、最高かもしれない。

 

奈良という土地のよさ

僕は都会の人ごみがあまり得意じゃないから、大阪や東京などではなく、奈良で働くことを選んだ。

奈良市というのは、京都や大阪へのアクセスが抜群に良い上に自然も身近にあり、地価も安いけど暮らすうえでなんの不便もなく最高だと思っている。これについてはいつかまた別で書きたいとも思っているんだけど、その魅力は仕事中にも感じる。

 

利用者の家などに車で行くときに富雄川という景色のいい川を通ったり、平城宮跡を通ったりすることがあるんだけど、仕事中なのにドライブ気分を味わえて楽しい。

狭い道が多いのと、大通りは混んでることもたまにあるのでストレスもなくはないけれど、都会で仕事中に運転するよりもずっといいだろうと思う。

 

あとは、奈良がそうなのかうちの職場だけがそうなのか田舎はどこもそうなのかわからないけど、野菜や果物をいろんな方からいただくのが、一人暮らしには本当にありがたい。あまったものを分け合う文化みたいなのを、大阪で昔住んでいたころよりもよく感じる。

 

職場に優しい人が多いのも、奈良県の県民性みたいなものもあるのかなと思うこともある。

僕が育った大阪に比べて口が悪かったり気性が荒かったりする人は少なくて、基本みんな優しくていい人なのがすごいと思う。

 

途中から書いているのが職場のことなのか奈良のことなのかわからなくなってしまった。

 

とにかく世間で言われているイメージよりはるかに今の仕事は楽しいと思うし、利用者とのかかわり方は人それぞれに違ってよくて、それはつまりコミュニケーションという、福祉の仕事の大部分はスタッフの自由にできるんだなという感覚を、今の職場では持てている。

 

でもこういうことって、求人のビラには書けないし外の人には伝えにくいよなあと思う。

今でも訪問客がたくさんいる職場やけど、同世代の若い人たちにもっと遊びにきて、その雰囲気を味わってほしいし、実際に働いてみてこのおもしろい仕事を体験してほしい。

 

そういう自分も、他にもやってみたい仕事はたくさんあるし、これからの時代、転職する人はさらに増えていくと思うけど、給料や待遇面だけでなく、実際にその仕事をしている人と話して具体的な話のなかでおもしろさを知れる機会がたくさんあればいいなあと思う。

カフェとか、外で焚き火をしながらとかのフラットな雰囲気で、趣味の延長みたいな感じでそういう場をもてたらいい。