考え事と生活の記録

とりとめのない日々の記録です。

「つくる」から連想されるもの。

 

緊急事態宣言が発令されているなか、友人4人とnoteを使ったしりとり形式の遊びを始めた。簡単にいえば、次の人が書く文章のテーマをしりとり形式でまわしていくというもの。

出されたお題から話を考えることも、そのお題の最後の文字から次のお題を考えるのもおもしろくて、自分が考えたわりには結構楽しい遊びなんじゃないかと思っている。

 

 

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「靴」というテーマで書いた佐野さんが僕にくれたお題は「つくる」だった。

(ちなみにこの遊びでnoteを書くときは、前の人のnoteのリンクをはってもらうようにしているので、佐野さんのnoteから、最初の言葉までしりとりをさかのぼることができます。)

 

木工や料理などで「作る」ことに面白みを感じることが多々あるから、個人的に好きなテーマなのだけど、自分が書いていて楽しいのと人が読んでおもしろいと思ってもらえるのって違うんだろうなあと思いながら、何を書くのがおもしろいだろうとあれこれ思い巡らせる。

 

ただ、せっかくなので下書きがてら、はてなブログに「思い巡らせたこと」を残してみようと思う。

 

 

料理を除けば、作ることのおもしろさに気づいたのは僕はかなり遅いほうだった。

2016年、大学5回生の夏休みに、当時オープン目前だったgood job center 香芝という福祉施設で、グッドドッグという名のはりこの置物を作っていたときだった。ボランティアでこの置物を作るのを手伝う中で、無心になって何かを作ることのおもしろさや、完成したときの満足感を味わうことができた。good job center 香芝では、ものづくりを本業や副業でしている人たちにも囲まれて、何かを自分の手で作ることをしている人たちへの憧れの気持ちも芽生えていた。

 

 

 

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とはいえ、グッドドッグを作ったあとも、特に家で手を動かして何かを作ることはしなかった。実際に何かを自分でも何かを作り始めたのは、(とはいってもたいしたものは何も作っていないのだけど、)2017年の春の2ヵ月半のデンマーク留学から帰国したあとだった。

 

留学中に、その学校で教師をしていた日本人の先輩から、木工を手伝ってくれと頼まれて、操作の仕方を1から教えてもらいながら、学生が放課後にくつろげるスペースを作るためにベンチやテーブルを、電ノコやドリルを使って廃材から作った。

自分で何かを作り、できたものを自分たちで実際に使うことが、それまでろくに手作りで何かをしてこなかった自分には刺激的な体験で、帰国してからコーナンでドリルやノコギリ、木材などを買ってきて、小さなテーブルや、トイレに本を置くための台や、ベランダのプランターなどを手作りするようになっていった。

 

自分は木を使って何かを作ることが好きなようで、職場のカフェの本棚なども作るようになった。最初は下穴を開けることも知らず、木材によくひびを入れたりもしていたけれど、試行錯誤しながらもそれなりのものができて、嬉しいことに今でもカフェで使ってもらっている。

 

ここまでが「つくる」からぱっとイメージしたもの。

けれど「つくる」って、”もの”だけじゃないんだよなと思う。

 

たとえば、心地いい環境。家に観葉植物やドライフラワーやクッションを置いたり、気に入ったデザインのカーペットを敷いたりして、好きな空間を作ること。

 

 

心地いい人間関係だって、意識的にも、無意識的にも作っているのかもしれない。

最初はなんとなく自分を緩めて相手に合わせて、関係性ができてきたら少しずつ自分をオープンにしていく。その作業を複数の人たちと1対1でやったあとで、何人かで集まったときに、なんとなくみんなが居心地よくいられる場になっていけるように調整したりとか。

 

誰かに食べてもらう料理、友人と過ごす心地いい時間、自分のために書く文章・・・。

 

 

たぶん僕たちは日々、いろんなものを作っていて、これから先も、みんながそれぞれ、仕事でもプライベートでも、何かを作りながら生きていくのだと思う。それがたとえ、目に見えるものでなくても。

いろんな人たちが社会の中で作ろうとするものが、複雑に織り交ざってこれからできていくものが「未来」なのかもしれないなあ。

 

 

皆さんが作ってみたいものってなんですか?

 

 

作る

①(その人の独自の精神活動の結果を)形のあるものにする。

②(苦労・努力を重ねて)役立つものに仕上げる。

③今まで無かった状態を新しく存在させる。

④手を加えて、もとと違った形(や価値)のものにする。

⑤意図的に、そのような形(状態)に見せかけるようにする。

 (三省堂新明解国語辞典第六版(2005年)より引用)