書きながら考えたこと。

奈良で暮らす20代の男の、とりとめのない日々の記録です。

つむじ風食堂のある場所

 

 

先月は土日が全部仕事だったのもあってしばらく行けていなかった、金・土・日だけ空いている家の近所の「本とコーヒーのお店」に、宿直明けの今日、久しぶりに訪れた。

 

借りていた二冊のエッセー本を返し、持ってきたテキストで英語の勉強をしようとするがなんだか落ち着かず、1ページだけで切り上げて読書をする。

 

気になっていた「つむじ風食堂の夜」を書棚から借りて読む。

この店と同じ名前が小説に登場して、そうか、この店の店名ってここから来ているのかと気づく。

 

あとで店長さんに聞くと、吉田篤弘さんの書いたこの小説のファンの方が、この店のことを知って北海道から訪ねてきたこともあるそう。4人ずつ向かい合って座るだけのたった8席の大きな机がひとつある店内では、初めてのお客さんどうしでちょっとした会話が生まれることもあって、本当につむじ風食堂みたいだなと感じた。読んだことない人に説明すると、この小説に登場するつむじ風食堂の客さんはおしゃべりな人が多くて、お客さんどうしの間で哲学的とも言えるようなユニークな会話が生まれるのです。

 

今日はコーヒー豆をすり鉢でひいて飲み比べをするメニューを頼む人がいて、10分くらいがんばって挽いているのを見て周りの人がかけた「大変そうですね」なんていう言葉から、お客さんが読んでる本の話や、海外旅行の話にまで進んでいつの間にか話が盛り上がっていた。

 

本を読んだり、話をしたり、店長以外初対面の人たちなのに心地いい空間で、こんな店が近くに会ってよかったと思うのと同時に、将来自分もこんな場所を作りたいなとも。

 

つむじ風食堂のファンの方がこの店にやってくる話を聞いて、なぜかアアルトコーヒーを思い出した。店長が書いた本を読んだだけでまだ行ったことのない徳島の店なのだけど、アアルトの椅子から付けられた店名を知って北欧家具好きの人が訪れたりするらしい。

 

名前って大事だな。

 

「つむじ風食堂と僕」という本を借りて、近くのパン屋さんで明日の朝のパンを借りて帰る。

昨日ボーナスが出たから、とりあえず壊れていてそのままにしていたものと、足りていないものを買おう。コーヒーミルと、服は買わないとな。