書きながら考えたこと。

奈良で暮らす20代の男の、とりとめのない日々の記録です。

低クオリティとローコストの安定感。/ 代々木上原の餃子屋の店長の本。

 

低クオリティとローコストの安定感。

 

 

このブログで何度か言っているけれど、「樋口聖典の世界」というpodcastをこのごろよく聞いている。この説明もたぶん何度かしているけれど、coten radioパーソナリティの樋口さんが個人で車の運転中に録っているpodcastだ。(「頼むから事故らないでね」と祈りながら、僕もよく車の運転中にこれを聞いている。)

 

「幸せを求めなければ結婚は簡単にできる」など、独特な思想の持ち主だなあと思う発言も時々あるけれど、彼の独り言は、ぼくは結構共感できたり、気づきを得られることも多いのだ。

 

最近聞いた回で樋口さんが言っていたのが、クオリティを上げない努力をあえてこのpodcastでしている、という話。ブログにせよyoutubeにしろ、普通に続けていれば何事もクオリティがあがってしまって、一度あがってしまったクオリティは下げれなくなる。そうすると発信することのハードルがあがってしまい、やがて続けられなくなって終ってしまう。だからあえて、「ただただ思っていることを垂れ流すだけのpodcast」であり、「何も準備せず考えずに”よーいどん”で録音を始めている」ことを何度もこのpodcastで言っている、というのだ。

 

 

なんか、めっちゃ共感した。

 

 

もちろん、クオリティが高いけれど、長くは続かなかったものにも価値はあると思う。

一度発信したものはインターネット上に残り続けるし、同じものが何度も何度も、いろんな人に読まれたり見られたりして、感動を与え続けたりすることはよくあるだろう。

 

だけど、まあ、こういうのは好みの問題なのだろうけど、僕はどちらかというと、特にブログやpodcastなんかは、「クオリティが低くてもいいから高頻度で続けてほしい」と思うタイプだ。

 

 

「見に行ったらなんか言ってる安心感」みたいなものがほしい。毎回そんなに感動とか、得られるものはなくてもいい。ありすぎたら、疲れてしまうし。

 

現代人が、とか、コロナ禍の人たちが、とかって主語を大きくすると正しくなくなってしまう気がするけれど、少なくとも今のぼくが求めているのは、行ったら必ず誰かに会える場所、だったり、そんなにうまくなくてもいいから、安くてそこそこ栄養のとれるご飯が食べられる場所、だったりする。

ほぼ日もそうだけど、新聞とかもそうだよな。毎日めっちゃ大事で興味をひくニュースはいらないけれど、毎日発行してくれないと不安。

 

 

低コスト(予算というより、エネルギーの問題)だから続けられる、っていうのは当たり前のことのようだけど、逆に言えば、続けるべきことは、低コストであったほうがいい、っていうのも、もっと語られていい話だと思う。

 

仕事にしたってそう。たとえば、福祉の仕事なんて、サービスが必要な人がいる限りずっと続くべきことだと思う。だからできる限り、提供する側は無理なく、持続可能なあり方を求めていったほうがいい。休みを大事にすべきだし、多くの人が続けたいと思えるような楽しさを持ち続けることもまた、大事なことなんだと思う。

 

ちなみに最近僕は、このブログのタイトルを、見出しの言葉をそのまま並べて載せることが多いのだけど、理由は単に、タイトルを考えるのがめんどくさいから笑

これもローコストにしていることのひとつ。

 

 

奈良の職場の貸し本棚で見つけた、代々木上原の餃子屋の店長の本。

僕の職場ではコロナ禍でふたつの貸し本棚ができた。

勤務先の会社にはいくつかの建物がある。貸し本棚のひとつは、僕が働く福祉ホームの事務所に作ったもので、余っていたダンボール箱に、自分の家にあった本を持ってきて貸しだしたもの。もうひとつは、プレイルームと呼んでいる、おもちゃや工作の材料がある部屋に、別の部署で働いている同僚が作ったもの。たまたま、ほぼ同時期にできていた。

 

最近、同僚(感覚としては女友達、の方が近いのだけど)が作った方の本棚に、按田餃子という、東京の代々木上原の餃子屋の店主が書いた本がおいてあったのを宿直明けで見つけて借りてきた。

 

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以前、これも職場のカフェ(「六条山カフェ」という名前。いいところです。僕が作ったDIY本棚もあるので、機会があればぜひ。)で見つけた雑誌でその餃子屋のことが書かれていたのだった。もともと吉野家でバイト経験がある店主が、普段食べるものはそんなにおいしくなくてもいい、適当でいい。みたいなことを言っていたりしておもしろくて、食い入るように、雑誌のなかの、その人のインタビュー記事を読んでいた。

 

本のなかでも、「凝ったものを目指すのではなく、自分たちのできる範囲で楽しく」とか、餃子は「野菜と肉を細かく切ってまぜて焼いて包めばよい」なんて言っている。考え方の力の抜け具合と包容力がすごい。

 

こういう考え方も、ローコストで、無理なく続けられる秘訣だよなあ。

 

そういえば、去年「おいしい餃子」を極める人たちが書いた餃子レシピの雑誌を買ったけど、実際作ったのは一回きりだったな。