考え事と生活の記録

とりとめのない日々の記録です。

「リーダーは頭痛で休め!」みたいなタイトルの本が流行ってほしい。

あんまり多くの組織に属したことがあるわけじゃないからわからないんだけど、日本の組織ってリーダーが忙しくしてるところがほとんどなんじゃないかと思う。


新しい仕事が増えるたびに何か一つ今あるものを手放していかない限り、立場が上がっていけば行くほど、業務量が増えていくのは当然なのだけど、こだわりがあったり、高いクオリティーを維持したいがために、下の人に任せるのが苦手な人が多いんだろうなと思うし、仕事を減らして行くことの罪悪感というのもまだまだ大きいのかもしれない。

仕事において、「楽をする」ということへの抵抗感は本当に根強いなと感じている。


一方で、新人や後輩は、先輩や上司、リーダーのことをよく見ている。リーダーが頑張っているのに自分は堂々と休む、というのは少なくとも最初のうちはなかなかむずかしいと思うし、特に組織に入りたてのうちは緊張感があって、しっかりとした職員であることを無意識的に演じることが多い。

そうした“しっかりした“職員、に見られているリーダーはますます気が引き締まって休めない。4月とか5月に気を抜いてマイペースで働けるリーダーってどれくらいいるんだろう。割合として、結構少ない気がする。

「勤勉や勤労=美徳」の幼少期からの洗脳で、休むのが難しい日本人なのだけど、休むことや余裕を持つことの価値がいい加減もっと当たり前に共有され、職場で話し合われないといけないと感じている。

余裕がないこと、忙しすぎることは悪であり、ある程度余裕があり、落ち着いていられる状態に戻していく必要がある。そういう認識を持つべきだ。

そのために、仕事を減らすこと。たとえば、毎月の広報誌があれば、季刊誌に変更するとか、頻度を減らすようなことが、もっと肯定されるようになったほうがいい。


ペースを緩めたほうが、むしろ仕事の効率が上がるし、何より楽しく働ける。そんなことは五万とあるだろう。

3割の人がメンタル不調で退職する世の中なのなら、不調になる前に休んだほうがいいに決まってる。別に休んだあとで再開しなくたって、本当にやめたいならやめたっていい。自分の人生だ。


リーダーが、自分の限界をしっかりわかって、部下が休みやすい風土を作るために、率先して休む。休む姿を見せる。
部下を無理させないためにも、リーダーが無理をしない。

5年前デンマークで聞いたことだけど、自分の家庭を大事にしたいから、一定期間、同じ組織で、時短のバイトに切り替えて働くリーダーも普通にいる、なんて話があった。


休むこと、余白を作ることの価値がもっともっと共有されれば、自分から率先して休むリーダーにも需要が出てくるんじゃないか、ということを考えている。


そもそもしんどいから休む、なんて、人として当たり前のことだし、リーダーが頭痛で休んでたらリーダーも人間なんだなあと思って部下は安心するし、しんどければ自分も休みやすくもなるし、元気なときは(弱さを見せてくれる)リーダーのことを支えたいとも思うだろう。


リーダーじゃなくても、休みたいときは休んだほうがいい。無理はよくない。



真面目で頑張り屋な人たちが、どうか苦しくなくいられますように。