年に1回の、身体障害のある職場の利用者さんとの介助旅行の翌日。今回は女友達が2人一緒に来てくれた。
富山に行ってきたがとても良かった。大学時代に友人と旅行したときも思ったのだけど、少し遠くに聳え立つ雪山を街中から見るだけで、自然に対して畏敬の念を抱く。
普段からこんな景色を見ながら生活していたら、それだけで、価値観というか、言葉にできない無意識的なレベルでの心理状態に、結構違いが出るんじゃないかと感じる。とても、いい意味で。
スイスのマッターホルンをテレビで見た時の感覚に近い。
前から行きたかったTOYAMAキラリにも行けて、ガラス美術館でたまたまやっていたKirstie Reaさんの展示もとても良かった。Kirstie Reaさんはキャンベラで育った。
育った地域で見てきたもののイメージからガラス作品を作ったそうで、展示作品の紹介文などを読んでいたら、オーストラリアに行きたい気持ちが高まった。
コスタリカにも、行きたいのだけど。
〇料理
朝、みそ汁を作る。冷凍庫に入れていたカット野菜や、冷蔵庫のものを適当に入れる。
白菜、ブロッコリー、ミニトマト、しいたけ、ソーセージ、大豆。
〇運動
介助旅行で、結構筋肉を使ったのと、富山でタンパク質(魚介類)をたくさんとったからか、帰ったらちょっと筋肉質な体になっているように感じた。
洗濯機を使わない生活の効果も少しはある気がする。去年の8月からだから、もうかれこれ、8か月くらい、手洗い洗濯を続けている。
〇読書
TOYAMAキラリの図書館で梨木香歩さんの特集をしていて、ピスタチオという小説の表紙のデザインがかわいかったから手に取って読んだらおもしろかった。
もう長い間、「小説に没頭する」ということを、自分はめったにしなくなってしまっていて、それはたぶん、普段の生活が小説よりおもしろいからかも、とポジティブに捉えるようにしているんだけど、子どもの頃に小説を読んで、知らない世界に誘ってもらう感覚を、ピスタチオの最初の十数ページを読んで思い出して、ワクワクした。
アートに詳しかったり、ペットを飼っていたり、自分が住んだことのないような雰囲気のマンションで暮らしていたり、異国で少しの間、暮らしたり。
主人公の目線が、自分とは全然違っていて、主人公が見ている世界に連れて行ってもらうことで、自分も大人になれたような感覚を、子どもの頃は、読書をするときに抱いていた。
背伸びさせてもらって、自分も小説の主人公のように、洒落た趣味の人間になれたような錯覚を覚えていた。
現実の暮らしで、今の自分に合ったちょうどいい生活をしていたから、小説を読まなくても事足りていたのかもしれない。逆に、小説に惹かれている今の自分は、何か変化を必要としているんだろうなとも思う。