考え事と生活の記録

とりとめのない日々の記録です。

コテンラジオ、障害の歴史シリーズを聞き終えて。

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コテンラジオについて書くのは随分久しぶり。

精神保健福祉士の試験が明後日にあるのだけど、今日先ほど、コテンラジオのファンコミュニティのなかで障害について語る会がオンラインで企画されていたこともあり、息抜きがてら、聞いていた。試験範囲と重なるところもあるので、息抜きとも言い切れないけれど。

 

優生学についての学びはかなり深まったし、障害者差別からの、ノーマライゼーション、インクルーシブの考え方(インクルーシブデザインや教育)、自立生活運動の話を深井さんやヤンヤンさん、樋口さんらの口から聴けたことは、昔からこうした分野に興味があった自分からして、とても興味深かった。

 

最終回で、理屈ではないことを体験から学ぶ、というのは本当に大事だと思っていて、それも、自分が経験したから分かったこと。自分はたまたま障害者支援の現場に就職して、25歳くらいで初めて脳性麻痺の人や、言葉の話せない自閉症の人たちと関わるようになった。みんなそれぞれ、生きていたら価値観が大きく揺さぶられる経験はすると思うし、海外旅行とか、それまで出会ったことのなかったタイプの人との出会いでもそうかもしれないけれど、紛れもなく僕にとって、この仕事を始めた経験は、理屈でなく、自分の価値観を変えた。

 

それまで、自分が歩けることとか、最低賃金をもらえてることとか、自由にトイレに行けることがありがたいなんて思ったことがなかったし、競争社会からは程遠い、ゆったりとした時間のなかで、制約はあれどたくさんの人の支えのなかで豊かにのびのびと生活している人たちの存在をしった。

 

できないことや、でこぼこ(それもかなり大きめのやつだ)があるのは当たり前で、周り対してもおおらかで、マイペースな人たちのなかにいて、そういった人たちが自分らしい生活を叶えている姿を見て、自分も働けなくなっても生きていけるだなあという謎の安心感をもらったし、障害のある人が豊かに生きていけるようなゆとりを守りたいと思った。

 

5年間、働けて良かったです。

 

50周年記念のシンポジウム、たぶんめっちゃ興味深いと思う。

この法人の歴史って、日本の障害者福祉の現代史とまんま重なるから、めっちゃ勉強になるんだよな。

 

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