考え事と生活の記録

とりとめのない日々の記録です。

岐阜と名古屋からの帰りに。

近鉄特急のひのとりに乗っている。

 

初めてひのとりに乗った。

通路を挟んだ隣には、韓国人の家族連れ、4人の子供とお母さんとおばあちゃんの6人が四人がけの席に座っている。

 

子どもたちが韓国語と日本語を交えて話す様子が可愛くて、おばあちゃんは男の子を溺愛している。

 

難波行きの電車、「次は津、次は津」の津(ツ)が、韓国語だと顔文字みたい。数年前にハングルをちょっと勉強したんだけど、もう忘れてしまった。

 

駅のコンビニで買ったストレートのウイスキーを電車で飲んで、スマホにさしたイヤホンでジャズを聞きながら書いている。

 

夜さんぽ

昨日の夜、名古屋に用事があったけど、岐阜で泊まった。岐阜に大好きな図書館があるから、そこに少しでも長くいたかった。

 

 

love life projectっていう、お父さんを自死で亡くした方が始めた、夜に初対面の人達どうしで語り合いながら名古屋の街を歩くイベントに、友人たちと行ってきた。

 

一人ひとりに渡される小さな冊子に書かれたトークテーマが、話しやすいものから、その人の価値観の根幹に関わるものまで、6段階にわけて軽いものから深いものになっていくように錬られていて、日が暮れるに連れて、初対面の3人が、深い話をできるように意図されている。

 

普段は関わることのない人たちで、そこで聞いた話は口外しないようにというルールも定められていて、安心できる環境だからこそ、話せる話があって、初対面なのに深い話ができて、すごく良いイベントだった。

 

 

今度、その主催者の方もstandfmにゲストで出てくださることなって、とても楽しみ。

 

 

ぎふメディアコスモス

4年半ぶりに行った。

前回は2019年の1月。年末年始は働いて、正月明けに希望休で四連休をとって、気になっていた図書館に行ったのだった。

 

伊東豊雄さんが設計した、とてもユニークな建築。2階に図書館があって、一階に絵画の展示スペースや講義ができるような小さな教室などのある複合施設になっている。

 

 

4年半前は、そこでフィンランドに関する本を見つけて読んで、それをきっかけに、その夏にフィンランドを初めて訪れた。思えば、その冬にコロナが始まって翌年は海外旅行ができなくなっていたんだから、2019年の夏に北欧を旅行できたのはラッキーだった。

 

フィンランドのコンツラという街の、中国人の学生が住んでるマンションの一室でやってたAirbnbに泊まった。マンションの隣の森がすごく良かった。フィンランドの夏は夜遅くまで明るくて、夜9時ぐらいに森を歩いていたら、犬の散歩に来てる人たちがいた。

 

白樺の木が綺麗だった。

 

4年半前に同じ図書館で読んだ、sisuという、日本語だと忍耐強さのような意味合いの概念について、フィンランドに移住したカナダ人が書いた本を読み返したり、哲学コーナーにあったエピクロスセネカキケロの本を読んで過ごしていた。

 

2000年前のローマ帝国は現代の日本より遥かに過酷で、皇帝に自殺を命じられたりする人も多くて、そんな中でできた哲学は、強く生きる力を与えてくれる気がする。

 

 

ぎふメディアコスモスは、メディコスという略称で呼ばれているらしい。

 

南隣の岐阜市役所の食堂はお盆の日曜日でも開いていて、エスニックから岐阜名物まで、いろんなメニューがあった。2日連続でそこで昼食をとって、昨日は豚の角煮、今日は岐阜名物の鶏ちゃん焼き。

 

どっちも美味しかった。

 

本を読む息抜きに、暑かったけど、長良川まで散歩した。

 

一昨日の金曜日は長良川の花火大会があったらしい。前泊して見ればよかった。

 

 

ぎふメディアコスモスは、建築がそうさせてるのかもしれないけど、本当にいろんな人がいる。中高生や親子連れ、若いカップルやホームレスらしき人まで多種多様な人がいて、建物内でお弁当を食べたり、外国人が日本語を学ぶ教室が開かれたりしていた。オープンだった。いろんなことが。前職の法人のGood Jobセンターに少し似たところがあるかもしれない。

 

畳のひかれたベンチに寝そべっている人もいれば、閲覧席で寝てる人もいる。

 

本を読むだけでなくて、休むことが開かれた空間だなと思った。

 

またここに来たい。

 

去年までは、お盆も仕事をしていたから、お盆に帰る場所がなくても気ににならなかったけど、今年からは、どこか行く場所があったほうがいい気がしていて、毎年ここに来ようかなと思った。

 

図書館にいる人達は、みんな本に向き合っている。知らない人たちがたくさん、お盆休みに、本を読みにここに来ている。

 

もしかしたら、他に行く場所がない人たちがいるかもしれない。だけど、本を読めば、著者の語りに触れられる。本を介して、人の存在を感じられるから、読書は、孤独を和らげる。

 

そんな作業をしに、みんな図書館に来るのかもしれない。

 

子どもの頃、家が危険だった時期に地元の図書館に避難していた。

図書館に来ると、今でも安心する。それがどの地域の図書館でも。

 

普段使いの図書館とは別に、少し遠い場所に、行きつけの図書館があるのもいい。

 

そんなことを思った、一泊二日の岐阜、名古屋旅だった。